2019年3月21日木曜日

As Tears Go By

Rolling Stones [ M.Jagger/K.Richards ]

Rolling Stones1965年末のバラード。とても美しい曲で個人的に大好きな曲だ。「涙あふれて」という邦題がつけられた。
ミック・ジャガーが切なそうな訴えかけるような感じで歌っているのもムード満点だ。

アコースティック・ギターがメインであることや、ドラムがないこと、ストリングスが入っている点などから数ヶ月前に発表されたBeatlesの「Yesterday」の真似などと言われたりしたが、真実はともかく美しい曲であることには変わりはない。
実際のところ、アレンジ面で影響された部分はあるのだろうと思うが、コード進行やギターの弾き方、ストリングスの使い方等は「Yesterday」とは全然違うので、「真似」と言うのはまったく当たらないだろうと思う。

まずコード進行を見ておこう。
「G」「A」「C」「D」というのが基本パターン。イントロもAメロも同じ。
Bメロは「C」「D」「G/GonF#」「Em」「C」「C」「D」「D」となる。「Em」のところは普通に弾いているが、「G」から下降していくベースラインを強調してもカッコいいと思う。(つまり「Em/EmonD」にするということ)
イントロを厳密にギターのフレーズを聴くと、「A」のところに「sus4」の音が、「D」のところには「G音」がオカズ的に入っている。

ところで、この曲はミックの彼女(この曲の少し後から)のマリアンヌ・フェイスフルのデビュー曲でもある。
こちらはStonesより一足早く1964年にリリースされている。華奢で可憐なアイドルといった感じで歌声も天使のようだったが、ミックと付き合いドラッグに溺れるようになってからはキャラクターが一変、声質までしゃがれ声になってしまったというオチがある。