ARB [ 石橋凌 ]
これまでARBの曲を3曲取り上げて来たが、モロに代表曲というのはなかったが、これは正真正銘の代表曲だ。ノリの良いロックナンバーで、ARBが良質のロックバンドだったことを証明しているようだ。
この曲、作りは非常にシンプルだ。基本的にキーが「E」の3コードの曲で、それ以外は少ししか出て来ない。それなのにこれだけ格好良いのはノリの良い演奏とアレンジにある。ドラムも素晴らしいが、特にベースは良く考えられていて面白い。順に見ていこう。
印象的なイントロのギター・リフも「E」を「B」と「A」で出来ている。ほんの少し工夫してあるようだが、リズムに乗せて弾けば単にコードでもソレっぽくなる。
Aパートも同じ。リズムへの乗せ方と休符が肝かなと思う。ボーカルの迫力もなかなか。
続くBパート、「塀を飛び越えてみた」の部分。ここはベースが目立っていて、3弦(A弦)と4弦(E弦)の開放弦の音を挟んでスケールを上昇していくだけだが、とても印象深くオイシイ。
これに続いて、「今、音を立てて~」の部分から1、5、3度のリフのユニゾンでこれまた印象的だ。コードは「C#m」の後の「A」「B」「A」「B」の部分。
間奏のベースも凄く格好良い。派手なソロがなくても格好良さを出せるお手本のようだ。また2度目の間奏、というかブレイク後の合わせるところも格好良い。ノリに任せてガンガン行きながら、合わせるところはキチッと合わせる。
エンディングはだんだんテンポが上がって来る作戦で、嫌でも盛り上がるし、最後の最後は古くからあるようなギターのシメをゆったりとキメるという、全編最高級のアレンジだ。
「なぜか今日はこの曲が頭の中をグルグル駆け巡る…」「無性にあの曲が聴きたくてたまらない~」という時もありますよね。
そんな「今日の一曲」をどこが気に入ったのか等を含めて紹介するコーナーです。
※コードなどは耳で聴いてとったものなので、間違っていたらゴメンナサイ。
オリジナル曲は音を聴けるようにしていたものの、現在は聴けなくなってしまっています。復旧までしばらくお待ちください。
バンド単位での話題はこちらでも書いていますので、よろしかったらどうぞ。
2018年5月10日木曜日
2018年2月16日金曜日
あの娘はアトミック・ガール
ARB [ 岡部滋 ]
ARBの1985年のアルバム『砂丘1945年』収録曲。このアルバムでのARBのメインソングライターは斉藤光浩だが、この曲はベースの岡部滋の曲だ。
結構シンプルな曲だが、なぜか好きな曲だ。もともと気に入っていたが、特に好きになったキッカケは岡部滋がARBを脱退するラストツアーで演奏されたこと。1987年10月13日のライブを見たのだが、アンコールで岡部が登場し、自身の曲であるこの曲を演奏した。白浜のギターはフランジャーがずっと鳴っているような音でいまいちだったが、岡部の唸るベースはいつも以上にアグレッシヴで、アルバムにないフレーズがカッコ良く、大いにシビレたものだ。
曲はイントロが「G」「D」「Em」「C」の組み合わせで作られているリフ。
歌が入ってからは、「G」「DonF#」「Em」「D」「C」「Bm」「Am」「D」というベースが下降するパターン。この下降パターンは名曲には数多く出て来るパターンで、おいしいコード進行といえる。
次の部分が「C」「G」「B(7)」「Em」「C」「G」「B(7)」「Em」「C」「C」「D」「D」となる。この終わりの4小節を、ライブでの岡部はコードトーン+1音(「C」の場合は「ドミファソファミドミ/ファミドミファミドミ」と8分で弾いていた)でグイグイ弾いていた。最高にカッコ良かった。
サビの部分もベースが素晴らしく、恐らくベースで作ったなと思わせるもので、「Em」「C」「D」のコンビネーションで作られているパターン。
ギターソロのパートもバッキングの方がカッコ良い感じで岡部の味が出ている。
この曲のテーマはたんなるラブ・ソングかと思いきや、全然違う。「アトミック」がヒントになっているが、原爆の歌だ。爆弾を「あの娘」と女性に見立てている。原爆と思って聴くとラブ・ソングと思うよりも意味がよく通じる。さすが石橋凌だ。エンディングでギターがだんだん狂っていくあたりもソレっぽいし、その後ろで石橋は1回だけだが、ズバリ「アトミック・ボム!」と歌っている。
ARBの1985年のアルバム『砂丘1945年』収録曲。このアルバムでのARBのメインソングライターは斉藤光浩だが、この曲はベースの岡部滋の曲だ。
結構シンプルな曲だが、なぜか好きな曲だ。もともと気に入っていたが、特に好きになったキッカケは岡部滋がARBを脱退するラストツアーで演奏されたこと。1987年10月13日のライブを見たのだが、アンコールで岡部が登場し、自身の曲であるこの曲を演奏した。白浜のギターはフランジャーがずっと鳴っているような音でいまいちだったが、岡部の唸るベースはいつも以上にアグレッシヴで、アルバムにないフレーズがカッコ良く、大いにシビレたものだ。
曲はイントロが「G」「D」「Em」「C」の組み合わせで作られているリフ。
歌が入ってからは、「G」「DonF#」「Em」「D」「C」「Bm」「Am」「D」というベースが下降するパターン。この下降パターンは名曲には数多く出て来るパターンで、おいしいコード進行といえる。
次の部分が「C」「G」「B(7)」「Em」「C」「G」「B(7)」「Em」「C」「C」「D」「D」となる。この終わりの4小節を、ライブでの岡部はコードトーン+1音(「C」の場合は「ドミファソファミドミ/ファミドミファミドミ」と8分で弾いていた)でグイグイ弾いていた。最高にカッコ良かった。
サビの部分もベースが素晴らしく、恐らくベースで作ったなと思わせるもので、「Em」「C」「D」のコンビネーションで作られているパターン。
ギターソロのパートもバッキングの方がカッコ良い感じで岡部の味が出ている。
この曲のテーマはたんなるラブ・ソングかと思いきや、全然違う。「アトミック」がヒントになっているが、原爆の歌だ。爆弾を「あの娘」と女性に見立てている。原爆と思って聴くとラブ・ソングと思うよりも意味がよく通じる。さすが石橋凌だ。エンディングでギターがだんだん狂っていくあたりもソレっぽいし、その後ろで石橋は1回だけだが、ズバリ「アトミック・ボム!」と歌っている。
2003年12月17日水曜日
宝くじ
ARB [ Emma ]
連続でARBの登場だ。この曲は昨日の「淋しい街から」と同じく1stに入っている。1stは数日前にゲットしたため、初めて聴く曲も半分はあったのだが、この曲も初めて聴いた曲の一つだ。
初めて聴いた感想は、「お笑い系の曲。でも演奏はカッコいい!」という感じ。実際、歌詞は笑える。これは笑いつつ風刺になっているのだろう。当然、狙って書かれているはずだ。
ロックもギャンブルのようだが、簡単に成功はしない。「ギャンブルに生きている人はどんどんやってみな」という逆説的な批判なのだろうと思う。
この曲は、この1st限りで脱退するキーボードのEnmaによるものだ。当然、ARBの歴史の中でも珍しいタイプの曲調になっている。この曲以外にもう1曲彼の曲があるのだが、やはり他の曲とは少し雰囲気が違う。しかし最も毛色が違うように感じるのは、やはりこの「宝くじ」だろう。もちろん演奏メンバーは同じなので、ARBらしい部分もあるのだが、雰囲気は明らかに他とが異質だ。
最も他との違いを醸し出しているのはボーカルだろう。オクターヴで歌われていて、下は石橋凌だと思うが、上のパートは誰だろう?「賭けてごらんよ~」の叫びも誰だろうか。ARBでコーラスをとるのは田中一郎だし、実際、彼っぽい声に聞こえる。ひょっとしてEnma本人か。
演奏は、2ビートのリズムにマイナー全開の音使いのアヤシイ雰囲気のギターが印象的だ。このギターも左右でオクターヴになっている。ピアノだけになる部分も印象的で、ギターのリフとの対比になっていて曲に惹きつけられる。が、歌詞が笑えるというのが不思議な感覚だ。
サビの部分は突然メジャー・キーになっていて、「おやっ?」と思わせるが、それ以上に歌詞を聴いてしまう。
しかし、こうしてリリースから四半世紀近くたった今になって改めて1stを聴いてみると、かなりバラエティに富んでいるのが分かる。凌の曲はすでにこの後のARBワールドそのままだが、ここに田中一郎の曲が加わり、そして異色のEnmaがいれば結構面白かったかもしれないと今さらながら思った。(個人的にはARBと言えば、凌、一郎、キースで決まりだったから余計に)
2003年12月16日火曜日
淋しい街から
ARB [ 石橋凌 ]
あまり有名でないが、ARBは1980年代の日本のバンドだ。パンクの影響を受けた骨太ロックで、強烈な社会批判の歌詞が多いのも特長だ。
私が中学から高校の頃に結構聴いていたのだが、その頃はすでに全盛期を過ぎていた頃だ。いつ頃を全盛期と呼ぶかは解釈によってかなり違って来そうだが、私は初代ギタリストの田中一郎が在籍していた頃の末期頃ではないかと思っている。次の斉藤光浩もお気に入りのギタリストだった。
売れたという意味では3代目の白浜久の時代がピークかもしれないが、個人的にはダントツで田中一郎時代が一番だ。
さて、この曲は1978年のデビューアルバムに入っている曲で、もう15年くらい聴いていなかった曲なのだが、ずっと頭の中に残っていたものだ。それを最近、ようやくCDをゲットすることが出来て久しぶりに聴けたというわけだ。
ARBは強烈な曲が多いのだが、最もよく聴いていた中学・高校時代から随分経った今、よく思い出すのはなぜかしっとりした曲が多い。不思議なものだ。そしてそのしっとり系の曲がまた素晴らしいものが多い。
曲はレゲエのようなリズムだが、なかなか感動的な美しい曲だ。まず出だしのツインギターが好きだ。シンプルなフレーズだが、上昇フレーズのあたりなど何度も聴きたくなってしまう。
石橋凌が、故郷の久留米の街を思って書かれた曲だそうだ。久留米には行ったことがないので「灰色に痩せた街」なのかどうかは分からないが、それは久留米が悪い街という意味ではなく、若き凌には小さすぎる街だったということだろう。
ちなみにこの曲、ずっと後の1990年代に入ると、ライブで凌一人によるアコースティックの弾き語りで演奏されることも多い。ツインギターのメロディが消えてしまったのは寂しいが、これがまた美しさを強調するかのような素晴らしい出来で、アコースティックギターがとても綺麗だ。
オリジナルではシンプルに「G」「A」「Bm」「Bm」というパターンで、「Em」「A」「DM7」「F#monC#」「Bm」「G」「A」「Bm」という感じ。
アコGバージョンではもっと工夫したコードで弾いていた。
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