2018年5月10日木曜日

Boys & Girls

ARB [ 石橋凌 ]

これまでARBの曲を3曲取り上げて来たが、モロに代表曲というのはなかったが、これは正真正銘の代表曲だ。ノリの良いロックナンバーで、ARBが良質のロックバンドだったことを証明しているようだ。

この曲、作りは非常にシンプルだ。基本的にキーが「E」の3コードの曲で、それ以外は少ししか出て来ない。それなのにこれだけ格好良いのはノリの良い演奏とアレンジにある。ドラムも素晴らしいが、特にベースは良く考えられていて面白い。順に見ていこう。

印象的なイントロのギター・リフも「E」を「B」と「A」で出来ている。ほんの少し工夫してあるようだが、リズムに乗せて弾けば単にコードでもソレっぽくなる。
Aパートも同じ。リズムへの乗せ方と休符が肝かなと思う。ボーカルの迫力もなかなか。

続くBパート、「塀を飛び越えてみた」の部分。ここはベースが目立っていて、3弦(A弦)と4弦(E弦)の開放弦の音を挟んでスケールを上昇していくだけだが、とても印象深くオイシイ。
これに続いて、「今、音を立てて~」の部分から1、5、3度のリフのユニゾンでこれまた印象的だ。コードは「C#m」の後の「A」「B」「A」「B」の部分。
間奏のベースも凄く格好良い。派手なソロがなくても格好良さを出せるお手本のようだ。また2度目の間奏、というかブレイク後の合わせるところも格好良い。ノリに任せてガンガン行きながら、合わせるところはキチッと合わせる。
エンディングはだんだんテンポが上がって来る作戦で、嫌でも盛り上がるし、最後の最後は古くからあるようなギターのシメをゆったりとキメるという、全編最高級のアレンジだ。

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