2018年5月28日月曜日

Black Dog

Led Zeppelin [ Jimmy Page/Robert Plant/John Paul Jones ]

Led Zeppelin の代表曲。個人的には一番好きな曲かもしれない。
特徴は何と言っても、ズレていくような変拍子のリズムとそれに絡むリフ。ギターとベースのユニゾンなので、慣れないとまったく演奏できない。私も最初はまったくダメだった。

まずメインのリフについてだが、すでにこれが変拍子で、合計15拍のリフと長く伸ばす「A音」。「A音」が伸びている部分にボーカルが入るわけだ。
この長く伸ばす音があるので、前が何拍かはあまり関係なくなって、それほど気にしないことになる。リズムのズレが生まれないからだ。

問題は次のパート。メインのリフの前半部分を繰り返す。これが5拍分。だが、実はこのリフの最初は8分休符のため、音が鳴っているのは4拍半。2回目からはこの休符を除いた4拍半のリフを繰り返す。4拍のリズムの中で繰り返すから、当然半拍ずつズレてしまう。その面白さを狙っているのだが、初めて聴くと訳が分からないか、間違っているように聴こえるくらいに不思議だ。頭で理解できないものは弾けもしない。そもそも、4拍半だと理解出来ただけではとても弾けない。

で、攻略法。他の人はどうやっているか知らないが、私の攻略法は次の通り。
まずリフは(ドレミで覚える必要はないが)「シレレ#ミシソーミー」だが、繰り返しのうちの1回目が終わったら、繰り返しとは思わない。次の「シレ」も前にくっついているメロディで、2回目は「レ#ミシソーミー」という別個の新しいリフと考え、これに次の「シ」がくっつく。3回目は「レレ#ミシソーミー」というこれも新しいリフと考える。つまり3種類のリフが出て来ると考え、繰り返しとは思わないようにする。
1回目が「シレレ#ミシソーミーシレ」で、
2回目が「レ#ミシソーミーシ」
3回目が「レレ#ミシソーミー」という具合になるわけだ。するとピタッとはまって気持ち良い。

このリフの部分に随分気がいってしまうが、次のパート「Hey, baby?」の部分のリフもシンプルながらとてもカッコ良い。これも頭が8分休符だ。
また、ソロはこの部分を背景にしたプレイで、ペンタトニックのソロだが、これもカッコいい。低いところから駆け上がってスライドから「A音」までいく。そのまま延々とソロが続くが、この最初のキメだけあれば、残りはアドリヴでいいだろう。

更に忘れてはならないのは、曲全体を支えるドラム。このドラムのノリ、安定感、存在感があるのが大前提で、これがいまいちだと台無しになる。特にバスドラの存在感は特筆もの。これだけでも John Bonham がどれだけ凄いか分かるというものだ。

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