2018年5月27日日曜日

Walk This Way

Aerosmith [ Steven Tyler/Joe Perry ]

Aerosmith の代表曲だ。この曲のリフを聴いてジッとしていられる人はいないだろう。思わず体が動いてしまう。そんな力を持ったリフを凄いと思う。
Run-D.M.C.がカバーしたことでも有名で、スティーブンとジョーは彼らのレコーディングやビデオにも出演したりして話題となっていた。

Run-D.M.C.がやったのはモロにラップだったが、Aerosmith のバージョンも辛うじてメロディがあるくらいで、魅力はほとんどラップだ。
意外にも Steven はそれまでラップにはあまり馴染みがなく、もともと Beatles が好きなようにメロディックな曲調に馴染んでいた。一方でアメリカ人らしくブラック・ミュージックにも影響を受けていて、そのあたりのミックスが彼の源流なのだ。当初はこの曲のラップ調の部分に苦労したという話しもある。ついついリズムを追うことになってしまうからだ。

当初、彼は練習するのに、歌詞ではなくスキャットで歌い込んだというが、このスキャットこそが、彼のスタイルを築く上で重要な役割を果たすことになる。後の曲の作曲時の様子などを見ても、結構スキャットで歌っているものが多いし、「Dude (Looks Like a Lady)」のように曲の途中でそのまま効果的なスキャットが出て来るようなものも多数ある。
ドラマーとしての腕も相当なもので、このあたりもリズム感の良さにつながっているのだろう。

さて、この曲、ジャム・セッションの中で、ドラマーの Joey がファンクっぽいリズムでプレイしていた際に、それに合わせた Joe が偶然弾いていたものから生まれることになるが、最初からリズミックだったことが分かる。曲の内容もセクシャルでストリートの黒人っぽい雰囲気も感じられるし、イメージ通りだ。

さて、ギターに関して一つ小さな疑問がある。
あの有名なリフは同じフレーズを2度繰り返すとというものだ。基本的に16分音符のリフで、1回目と2回目の間に16分休符がある。私は1回目と2回目は同じように弾いてしまうが、本当は休符を空振りして、2回目は1回目とは逆のピッキング・パターンになるのではないだろうか? リズミックに弾く時の基本として、休符の場合も空ピッキングをするというものがある。この曲は典型的なリズム重視の曲なのでピッタリだ。ダウン・ピッキングで始めた場合オルタネイトで弾くと、休符がダウンで、2回目の最初は今度はアップ・ピッキングになるはず。まったく同じフレーズを1回目と2回目で逆のピッキングで弾くのは意外に難しい。
ところが、ジョーが弾くのをよく見るとどうも1回目と2回目を同じように弾いているように見える。リズミックなプレイが得意な人はどう弾くのだろう?(昔からの疑問だ)

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