1998年12月24日木曜日

My Heart Will Go On

Celine Dion [ J.Horner/W.Jennings ]

御存知、映画『タイタニック』でバンバンに使われている曲だ。今年はウンザリするほどあちこちでかかりまくってさすがに食傷気味。しかし、今日、クリスマス・イブに聴くと素直に説得力を感じるしやはり良い曲だと思える。ソウルフルなボーカルは迫力満点で圧倒的な声量。愛がテーマの曲だけに、イブに一人で聴き込むのもオツなものだな。しかも、今は部屋を暗くしてヘッドホンで聴いている。(ちょっとアブナイ人みたい?)

さて曲だが、まずイントロだ。映画を見た人はこのイントロだけでウルウル来るかもしれない。この独特の音はIrish Tin Whistleで、楽器も使用音階もアイルランドのものだ。アイルランド民謡などのアイルランド音楽は、意外にもロックに多大な影響を与えており、また日本人が好む泣きの雰囲気も充分にある。 そもそもタイタニック号がアイルランドで作られ、アイルランド人が沢山犠牲になっている。だからこそのこのイントロなのだろう。海の神秘や悲劇の結末を感じさせる荘厳な雰囲気Zが感動を誘う。

感動的な歌詞を覗いてみよう。「2人は遠く離れているのにあなたの気持ちがわかる。夢の中で姿を見せてくれた」「あなたがどこにいようと信じている。あなたの心が近づいたと」最高の相手と過ごしている人はウンウンと頷くだろう。「遠く離れている」というのは物理的な距離だろうか、心の距離だろうか・・・。言うまでもない。「もう一度あなたは扉を開き、私の心の中に入って来た」なぜ「もう一度」なのだろう。考え込んでしまった。

この世の「永遠」というものはない。結婚する時でさえ、最後に「死が2人を永遠に分かつまで」と言う。死後は2人は別々になるという意味だ。結婚式は永遠を誓うものではない。それを知っているからこそ人は「永遠」に憧れるのだろう。決して叶わないものこそ、ないものねだりになる。


一人、そんなことを考えてみた。(音楽的な話題がほとんどなかったな・・・)

0 件のコメント:

コメントを投稿