2005年1月28日金曜日

Romantic Rights

Death From Above 1979 [ J.F.Keeler/S.Grainger ]

今日、初めて聴いたバンドだ。2002年にミニアルバムを出しているようだが、実質のデビューは昨年という新しいバンドだ。気に入ったのも新しくて面白いと思えたからだ。だんだん新しいものは耳に入らなくなりつつあるが、面白いものは面白い。

このバンド、何とギター・レスだ。キーボードもいない。何とベースとドラムだけというから、変なバンドだ。しかしそう紹介されただけで「えーっ、一体、どんな曲をやるの?どんな演奏になるの?」と考えるが、それだけで第一印象を与えていることになる。

最初はギターかキーボードのサンプリングかと思うような野太いベース音だ。(イントロはギターのサンプリングだろう)
歪ませてかなり高い倍音を含んだ音作りだ。
ギターがいないのだから、ある程度ギターの音域もカバーしなくてはということなのだろうが、とにかく抜群の存在感だ。メロディ楽器が他にないのだから存在感があるのは当然だが、それに拍車をかけるサウンド。

ドラムはひたすら16ビート。ほとんどバカの一つ覚えのようにハイハットを刻む。そしてベースがリフを繰り返す。これは病みつきになる!
曲には2つのリフしか出て来ない。これも極端な戦法だが、実に効果的だ。

惹き付ける理由は他にもある。新しいと書いたが、古い匂いも漂っている。
古いパンクのようでもあり、ニュー・ウェイヴのようでもあり、2つめのリフからはLed Zeppelinの味もするし、AC/DCやBlack Sabbathに通じるものもある。ハード・コアというべきかもしれないし、ダンス・ミュージックにも思える。

曲が斬新というわけではないのだが、そのスタイルというかアプローチが斬新なのだ。誰も見たことのない楽器を使用したり、動きをするのではなく、組み合わせやアイディアの勝利ということだろう。

機械的に刻まれるリフを聴いているだけで勝手に体が動き出す音楽。これこそロックだ!

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