2005年2月26日土曜日

Jupiter

平原綾香 [ G.Holst/吉元由美 ]

「ジュピター」とは「木星」のこと。宇宙をテーマにしているだけあって何て美しい曲だろう。とても壮大なイメージの曲だ。
歌詞も相まって「Everday I listen to may heart ひとりじゃない この宇宙(そら)の御胸(みむね)に抱かれて」なんて歌っている。宇宙のような壮大なテーマを持つと宗教的な雰囲気が漂う。神も宇宙も圧倒的な存在だからだろう。

ところでこの曲、作曲が「G.Holst」となっているところからも分かるが、あの有名な組曲『惑星』の中の『Jupiter, the Bringer of Jollity』のメロディを拝借して作られている。聴いた瞬間に気が付く人も多いのではないだろうか。壮大なイメージはこのホルストの作によるところが大きい。と同時に、編曲者の坂本昌之も作曲者に近い活躍をしたといえるだろう。
この組曲『惑星』には冥王星が出て来ない。冥王星が発見されたのが、確か1930年代前半で、それから数年後にホルストは死去していたと記憶している。それから50年経ったため、著作権が消滅し、こうやって使用することが出来るようになったわけだ。こんな話しをすると、せっかくの壮大で神秘的な雰囲気がブチ壊しになってしまうが。

ちなみに組曲『惑星』の中では、個人的にはこの『木星』と並んで『火星』が好きだ。こちらもとても有名な曲なので機会があったら聴いてみてほしい。

少し曲を見てみる。テレビで聴いただけなので、キーが分からない。「D♭」だろうか? 変なキーなので「C」か「D」かもしれない。とりあえず「C」で考える。
「F」 「G」 「ConE」 「F」 「G」 「Am」 「AmonG」 「F」 「G」 「ConE」 「C」 「F」 「G」 「C」といった感じ。この次が好きだ。「ConE」 「G」 「Am」 「GonB」 「ConE」 「G」 「C」 「F」 「FM7」 「Dm7」 「Am」 「G」 「F」 「ConE」 「Dm7」 「C」 「Dm7onF」 「Dm」 「C」 「GonB」 「GonA」 と続く。
目立つのはオン・コードだ。コード進行に対してベース音が美しいということだ。特にコード・トーンの3度の音を使う場合が多いようだ。1・3・5度の中では3度が一番落ち着かない。しかしコードの長短を決める音でもあるから特長が強調されて美しさと神秘さが増すのかもしれない。
この他にもなかなかのコード進行があるのだが、コードネームだらけになってしまう恐れがあるのでこのくらいにしておく。

この曲を歌った平原綾香というアーティストを見たのもテレビで、紅白歌合戦にも出た。出だしの低音から最高音までかなり音程差がある曲で、何となく声楽っぽい雰囲気を感じていたら、やはり音楽系の大学出身なのだそうだ。声楽の勉強をしていたのかどうかは知らないが、どこか素人っぽさもあるのがかえって親しみを覚える。

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