2018年5月18日金曜日

Free Bird

Lynyrd Skynyrd [ Allen Collins/Ronnie Van Zandt ]

サザンロックの雄・Lynyrd Skynyrd の代表曲。バラード曲だが、後半一転してアップテンポのソロ・コーナーになる。そのソロ・パートがギター少年に人気を博した。もともと7人編成の大所帯バンドだが、この曲もたくさんのギターが聴こえる。それにピアノとベースも絡むから、なかなかブ厚いサウンドだ。

イントロはアコースティック・ギターとオルガンとピアノ。ただのコードなのに、この出だしだけでこの曲と分かるから凄い。
「G/DonF#」「Em」「F/C」「D」の繰り返し。2回目からはエレキ・ギターのアルペジオが入るが、低音中心の少し珍しいパターンだ。3回目からはキーボードが消え、ゆったりとしたボトルネック奏法によるスライド・ギターがメインのメロディを弾く。なかなかドラマチックでカッコ良い。

前半部はなんとこれだけだ。「F/C」「D」を繰り返す部分はあるものの、ヴォーカルが入ってもボトルネック、低音アルペジオ、時折入るピアノが続く。歌詞が西部の男っぽい内容で雰囲気があって格好良い。スローテンポの中「I can't change」の「change」を伸ばす部分でギターも早いペンタトニックになっていて「変えられない」が強調されている。これを何度も繰り返し、怒濤の後半へ流れ込む。

いつの間にかテンポアップし、「G」「B♭」「C」「C」に変わる。2弦・1弦の15フレットから入る有名なソロだが、印象的なのはまったくのユニゾン・プレイになっているせいだ。チョーキングを多用しているが、ピッタリと合わせている。それなのに、わざとか偶然か時折違うフレーズになって、ハッキリと2本のギターであることが分かったりするのも楽しい。延々と同じコード進行でこれだけ多彩に変化をつけながら飽きさせないソロを聴かせられるのはさすがだ。
途中から4小節目の「C」のところで「C、E、F、F#、G」とリズムを合わせるバッキングが入ったり、ドラムを止めてギターだけにする箇所やスネアの連打の箇所があったりして、更に盛り上がる。
ギターはいずれもペンタトニック一発のフレーズだ。終盤は2本が完全に違うフレーズになっている箇所も増えるが、ユニゾンに戻る箇所ある。ソックリ再現よりはアドリブ重視でやりたい。
最終盤でのエンディングも仰々しい感じはするが、大作の終わりの相応しいと思う。

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