2018年5月17日木曜日

Young Man

西城秀樹 [ Jacques Morali/Henri Belolo/Victor Wills/あまがいりゅうじ ]

西城秀樹の訃報を聞いた。今回は追悼の意味も込めて彼の最大のヒット曲を取り上げる。

この曲は誰も知っている大ヒット曲で、私も子供の頃に飛び跳ねながら両手で「Y」「M」「C」「A」をやったものだ。この観客参加型も走りとも言える振り付けは、オリジナルの Village People にはなく、西城の発案だそうだ。「Y.M.C.A.」とは、「Young Man Can do Anything」のこと。

日本では曲名も『Young Man』で、さわやかな青春応援歌といったところで、当時人気者の西城秀樹のイメージにもピッタリといった感じだが、オリジナルの Village People の『Y.M.C.A.』はゲイ・ソングだというのは有名な話し。オリジナルの歌詞にはゲイにまつわる様々なキーワードが隠されているらしい。西城がカバーすることは当初は猛反対された。
しかし、さすがアメリカというべきか、ゲイ・ソングでも大ヒットし、現在でもあちこちでかかったりするのが凄い。オリンピックやプロ野球、プロサッカーでもよくかかる。

簡単にコード進行を見ておこう。イントロは「C7」で進み、歌が入る部分は「F」「F」「Dm」「Dm」「B♭」「B♭」「C7/B♭・C7」「B♭/Am・Gm」となる。これを繰り返し。
サビの部分は「C7」「F」「F」「Dm」「Dm」「Gm/GmM7」「Gm7/Gm6」「C7」といった感じ。

歌詞は見事なまでの青春讃歌。
「ほら見えるだろう、君の行く先に楽しめる事があるんだから」とか、「聞こえているかい、俺の言うことが、プライドを捨ててすぐに行こうぜ」「夢があるならば、戸惑うことなどないはずじゃないか」「青春の日々は二度と来ないから、思い出になると思わないか」「ほら両手上げて、足を踏みならして、今思う事をやって行こう」と歌う。明るく元気にさわやかに。
「若いうちはやりたい事、何でも出来るのさ」と、まさにそのまんま「Young Man Can do Anything」だ。 こんな曲最近はないな、と思う。
押し付けがましいメッセージだとウンザリする場合もあるが、ここまで徹底した青春讃歌だと逆に清々しさすら感じさせるから凄い。それだけエネルギーに満ちあふれているということだ。

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