Char [ Char ]
日本が誇る偉大なギタリスト・Charだが、実はそれほど知らなかった。もちろん、有名なこの曲は知っていたが、それでも数回聴いただけだったし、そもそも聴いた頃は思いっきりメタル・ギターにはまっていた頃だったのでピンと来なかった。
それが、武道館にライブを見に行くことで予習のために色々聴きあさったのがキッカケでハマることになった。
今までほとんど聴かずにいたのが残念に思うほどカッコいい。今日は代表曲中の代表曲のこの曲を紹介するが、他にもカッコいい曲はいくらでもある。
何がカッコいいか。まず第一にギター・サウンドだ。ハッキリ言えば古くさいサウンドなのだが、極上の古いサウンドだ。こういうのを「古き良き時代の音」と言うのだろう。とても生々しい。Charと言えばムスタングを思い出すが、この曲の音は何だろう?いずれにしてもシングルコイルのストラト系であることは確かだろう。
サウンドが最高にカッコいいのが分かるのは終盤のギターのカッティングの部分だ。チャカチャカと弾いている部分をジックリと聴いてほしい。
さて曲だが、Charの曲はジャンル的にはロックだが、シンプルでありがちなロック・コードにいくつもヒネリを加えている。ありがちなコードとは、つまり「C」とか「Em」とかのことだが、Charはそれに色々なテンションを加えており、フュージョンのような音を出す。この曲で多く出て来るのは「Dm9」だろうか。リズムも16ビートでとてもオシャレに聴こえる。
イントロがなかなか難しい。難しいのはリズム・タイミングだ。簡単に聴こえるのはバッチリ決まっているからだ。スネア2発で曲が始まっている。本当はカウントが入るのかと思っていたら、ライブでも2発だけで曲に入っていた。
最初のコードは「Gm7onC」だ。押さえ方は2フレットをバレーしているだけだろう。これが半音ずつ上がっていくだけだ。16分の裏なので、体で覚えるしかないだろう。
コードだけでなく、ソロ・プレイでもフュージョンっぽさが漂っている。出だしに大胆なアームがトレードマーク的に出て来る。全弦の7フレットだろうか。コードでいえば「Bm7」か。大胆なアームから間髪入れずにソロに入るスピード感がたまらない。
フュージョンっぽいのはコードを感じさせるフレーズが多いからだろうか。それも9thの音を感じさせるものだったりすることろがミソだ。Jeff Beckっぽい感じもするが、あくまでロックの骨っぽさ、気合いが含まれているのが気持ち良い。中間のソロなどは素早いフレーズも出て来て、聴きどころ満載だ。
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