2003年9月14日日曜日

That'll Be The Day

Buddy Holly [ B.Holly/N.Petty/J.Allison ]

1957年というとても古い曲だが、聞き出すと結構ハマる。シャッフルのリズムを刻むギターが気持ち良い。Buddyトレードマークの「しゃっくり唱法」は少ししか出てこないものの、歌を真似てみると曲の楽しさがよく分かる。

それからギターのイントロ!
とても短いイントロだが結構印象に残った。何度も聴いてギターでコピーしようと思ったが意外に苦戦してしまった。
一聴するとカントリー系のフレーズに聴こえたが、よく聴けば単なるアルペジオにすぎない。少し変則なところがあるのと半音ずつ下がる音使いが少しだけカントリーっぽく聴こえる。
Buddyはカポを5フレットにつけて弾いている。カポがないとカントリー系のフレーズだが、カポ付きだと途端にアルペジオになってしまう。同じフレーズなのにニュアンスが変わるのが不思議。

Beatlesも彼のファンで、この曲は『アンソロジー』にJohn Lennonのボーカルで収録されている。Beatlesが他人の曲をやってもオリジナルよりずっとカッコ良くなるのだが、この曲に限ってはオリジナルのBuddyのバージョンの方が良いと思う。Linda Ronstadtのも有名。

Buddy Hollyは初期ロック黎明期の人で、ほとんどがワイルド系ばかりの中、一人メガネをかけ、田舎の好青年という、一風変わったルックスを持つ。「きっといい人だろう」と勝手に想像してしまう。それでいながらテキサス出身のロックンローラーというのだから面白い。
当時は「ロック界のアイドル」的な存在だったようだが、独特の唱法で人気を博した。「しゃっくり唱法」とはPresleyなども得意とするもので、メロディの中のある1音を瞬間的にオクターブ上げたり5度上げたりする歌いまわしのこと。

個人的には、ルックスや唱法ではなく、曲作りがポイント。確か、Paul McCartneyも「自分で作曲するところが素晴らしくて影響を受けた」というようなことを言っていたと思う。この曲の他にも結構有名な曲は多い。 ギター2人にベース、ドラムの編成で、ギタリストが自作の曲を歌うというパターンもBuddyが始まりだったかもしれない。

1954年から活動していたが、人気が出たのはCricketsを結成した1957年から。惜しいことに、実働わずか2年間で、1959年2月3日、飛行機事故で亡くなってしまった。22歳だった。合掌。

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