2003年11月21日金曜日

Dig A Pony

Beatles [ J.Lennon/P.McCartney ]

話題の『Let It Be...Naked』が発売された。今までのオリジナル『Let It Be』は解散後に外部プロデューサーによって編集&ダビングされて制作されたものであり、本来、Beatlesが作ろうとしたものではないと言われている。実際、アルバム『Let It Be』は、当初は『Get Back』という名で、初期の生々しいロックバンドとしての演奏を重視した形で録音されリリースされる予定であった。ミックスも終わり、ジャケット撮影まで行われていながら、内容がいまいちだったためそのままお蔵入りとなっていたものが解散後に同名の映画のサントラ盤としてリリースされた。しかしオーケストラや女声コーラス等がダビングされており、『Get Back』の主旨に反する仕上がりとなっていたため、30年以上も経過した今になって、「装飾のない裸の姿」という意味で『Naked』のリリースとなったわけだ。
で、実際、聴いてみて、確かに無駄な装飾がそぎ落とされ、生々しいバンド演奏になっている。音は現代のテクノロジーで格段にクリアになっている。素晴らしいの一言だ。 1曲目はオリジナルの『Let It Be』とは違い「Get Back」だ。本来の主旨に帰るという意味とかけてあるのだろう。

しかし、実際のところは、これは現代のテクノロジーが可能にした技を駆使した歴史の捏造ではないかという意見もある。
当初の『Get Back』制作の際に録音されたものはかなり完成度の低い散漫なものであり、故にお蔵入りになった。
今回はこの時の膨大なテープの中からベストプレイだけを抜き出し、つぎはぎして編集されたのだ(曲によるが)。良いところばかり選択しているのだから良い演奏なのは当たり前だ。
これは「生々しいバンド演奏」とは正反対のアプローチということになる。生々しく見せるのに成功しているだけであり、実際は生々しくないのだ。裸に見えるが、実際は化粧だらけというわけだ。
うーん、なかなか難しい問題だ。どう評価すべきだろうか、悩むところだ。

しかし、実際のところは、これは現代のテクノロジーが可能にした技を駆使した歴史の捏造ではないかという意見もある。 当初の『Get Back』制作の際に録音されたものはかなり完成度の低い散漫なものであり、故にお蔵入りになった。 今回はこの時の膨大なテープの中からベストプレイだけを抜き出し、つぎはぎして編集されたのだ(曲によるが)。良いところばかり選択しているのだから良い演奏なのは当たり前だ。 これは「生々しいバンド演奏」とは正反対のアプローチということになる。生々しく見せるのに成功しているだけであり、実際は生々しくないのだ。裸に見えるが、実際は化粧だらけというわけだ。 うーん、なかなか難しい問題だ。どう評価すべきだろうか、悩むところだ。

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