2003年11月18日火曜日

Baba O'Riley

The Who [ P.Townshend ]

ロック史上初といえるオペラを成功させ、次なる成功を勝ち取った、その名も『Who's Next?』というアルバム。この1曲目を飾るのがこの曲だ。

イキナリThe Whoらしくないとも思われるシンセ・サウンドで始まる。これはディレイをかけているサウンドだろう。ステレオの左右をグルグル回るような不思議なサウンドだ。間もなく2つ目のメロディが絡み不思議さが倍増する。
これに中低音のピアノがバーンと入って来る。これだけで最高にカッコいい。「何が始まるんだろう」とワクワクさせるようなイントロはどんなジャンルの曲でも最高だ。

ボーカルが入ってくればいつものThe Whoだ。意外にも結構高めのメロディだ。ワイルドなイメージが前面に出ているThe Whoだが、この曲をはじめ多くの曲がとてもメロディアスで、Roger Daltreyの声が耳に入りやすい。

ドラムのKeith Moonはいつでも最高だ。大陸的なグルーヴとビッグなサウンドを出せるドラムはそれだけで気分が良い。大きなグルーヴに手先の細かなオカズが入る独特のプレイは彼にしか出来ない。

イントロでピアノが鳴らしていたコードは途中からギターがかぶって来る。これでライブでも最高となるのだ。

3度ブレイクがある。1回目はギターのPeteの歌が入る。あまり上手くない。しかし見せ場でもある。
2回目はギターソロ。ソロというかピアノとギターの短いコンビネーションだ。
3回目はエンディング・ソロ的な部分だが、出だしで全員で合わせてからギターを中心にしたアンサンブルでこれまたカッコいい。決まったフレーズからだんだん自由に弾けるギターは気分が良いだろう。思わず一緒にソロを弾きたくなる。バイオリンのような音色からエンディングの2ビートの部分に雪崩こむ。最高のアレンジだ!

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