2003年11月16日日曜日

I Call Your Name

Beatles [ J.Lennon/P.McCartney ]

あまり有名でない曲なので知らない人も多いかもしれない。初期のJohnの曲で、ロックンロール・タイプの曲だ。カウベルの音が軽快なミドルテンポの曲で、よくありそうなロックかと思いきや、やはり彼らの曲、ヒネリが効いている。

まず聴いてすぐに気がつくのはギターソロの部分のリズム。イキナリここだけシャッフルに変わるのだ。これを違和感なく聴かせるのは結構難しいかもしれない。ベースは完全に4ビートのノリ。ドラムは8だ。少なくとも、ここの部分で曲の雰囲気が大きく変わることはチェックしたいところ。

曲は「7thコード」の連発だ。コード進行的には「E7」「C#7」「F#7」「B7」といった感じ(2小節ずつ)。
非常によく聴かないと分からないが、2回目の繰り返しの部分で「A」「Am」「E7」という部分が一瞬出てくる。「I call your name」と歌う部分だ。コードを鳴らしている方のギターをよーく聴くと分かる。まるで気がつきもしないような部分だが、この進行がある方が圧倒的にカッコいい。

「A7」「C#m」「F#7」「C7」「B7」というところは最高にカッコいい。リードギターとベースのユニゾンになるバッキングが古いロックンロールタイプのものだが、少しだけ違う。例えば「A7」の部分で言うと「C音」「C#音」が出て来て、コードトーンで言えばマイナー3度からメジャーへいく。カントリー系によく出て来るフレーズだが、実に効果的だ。
また、「C7」「B7」と半音下がる進行もとてもカッコいい。シンプルなロックソングかと思いきや、実によく練られていて驚く。おそらくバンドでこの曲をやろうとしても簡単にはいかないだろう。

イントロを含め、リードギターがずっと印象的なフレーズを弾いている。これはGeorgeの12弦ギターの音だろうか。オクターブ違いの音が聴こえる気がする。印象的な音とフレーズで、曲の重要な要素になっていると思う。

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