2003年11月3日月曜日

Paranoid

Black Sabbath [ T.Butler/F.Iommi/J.Osbourne ]

Black Sabbath最大の有名曲。かなりシンプルな構成の曲で、勢いのノリの良さが軽快で良い。重さで勝負のBlack Sabbathが「軽快なノリ」とは変な感じもするが、それはリズムが軽快ということで、ギターやベースの音などはヘヴィだ。そのヘヴィ・サウンドと軽快なリズムのミスマッチ(?)が魅力なのだ。

曲の構成は非常にシンプルだ。コード進行で言えば「Em」「D」、時折「C」も混ざる。たったのこれだけだ。いわゆる「パワーコード」の元祖のような曲で、最初の「Em」も本当は3度の音がないのでメジャーかマイナーかは判別出来ない。ボーカルのメロディから「Em」と判別している。そのくらいシンプルだ。
このことからも、曲の魅力がリズムとサウンドであることが分かるというものだ。

もう一つの魅力はギターのリフだ。Black Sabbathの曲はどの曲も印象的なリフがあるが、この曲も定番中の定番になっているものだ。フレーズとしてはとてもシンプルだが、雰囲気を出すのは意外に難しい。音が歪むほどのヘヴィなピッキング加減もあるし、シンプルな音とはいえ、その使い方も考えなければならない。

私が弾く場合、個人的には次のようにしている。まず最初の1音目が重要だ。ここでカマさないと迫力がなくなってしまう。
音的には5弦7フレット、4弦9フレットの2音だけでもOKだが、これに6弦開放と3弦9フレットも追加し厚みを出す。両方とも重要だ。これで「E音」は3オクターブに渡って出ていることになる。特に一番下の6弦を強調するとヘヴィ度が増す。このリフ以外にも曲の要所要所で6弦開放を折込む。連発すると音がグチャグチャになってメリハリがなくなるだけなので、あくまで要所要所だ。
更に、1音目の直前に装飾音符風に4弦と3弦は1音下から始め、素早く「Em」コードにする。
続くオカズ的な4音のフレーズは機械的にというか、キッチリ同じテンポで弾く。

この曲のシンプルなリフについて解説したが、このようにどんなにシンプルでも細かな工夫を忘れてはいけない。ことわっておくが、これらは「オリジナルがそう弾いている」と言いたいのではなく、「そう弾くとヘヴィでカッコいいのでは?」という意味なので悪しからず。

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