2004年9月3日金曜日

Wake Up Dead

Megadeth [ D.Mustaine ]

秋の夜長にスラッシュメタル。第3弾はこれもスラッシュの代表曲ともいえる名曲だ。
Metallicaのライバル的存在として君臨したMegadethで、1986年のアルバム『Peace Sells.. But Who's Buying?』の1曲目だ。

ほとんどリフだけで出来ているような曲だが、とにかくカッコいい。ボーカルなんて聴かなくても良い。とにかくリフ!だ。

まず最初にドラムのイントロから始まって、囁き系のボーカルが不気味さをかもし出すリフに入る。このリフはありふれていて特にヒネリもないだけに、この効果音的ボーカルはとても良い。
すぐにギターソロに入るが、個人的にはどうでもいい。

カッコいいのは次だ。リフの合間にリズムが止まりギターのツインハーモニーが出て来る繰り返し。ハーモニーがカッコいい。
このパートが次のパートを誘い、全員で同じリフを刻む。まさに「刻む」という表現がピッタリで、全員が頭を振り振り弾く様が思い浮かぶ。リフの合間の「カカカカ」というミュート音が最高だ。その昔に組んでいたバンドでこの曲をコピーしたことがあったが、ここがやりたくてやったようなものだった。歌詞もなく黙々とリフを刻むのが良い。

この後、ギターソロの掛け合いになる。以前バンドでやった時は、掛け合いだからやらないわけにはいかず、後半部分を弾いた覚えがある。それ以外はリフが弾きたかったからソロは弾かなかったのではないかと思う。その1回だけのソロはあまり深く考えず勢いだけで弾いた。気持ちはリフに行っているのだ。

ソロが終わるとリフは超高速に変わる。もともとかなり速いテンポなのにこのパートは16分音符のオンパレードだ。スピード感のあるハーフ・ミュート奏法で弾き切る。
同じ音を連発している部分は良いが、スケールをなぞったオカズのフレーズは速いだけに大変だ。

この後、ボーカルらしいパートを挟み、一度ブレイクをしてからまた新しいリフが登場する。ドッシリとヘヴィなリフだ。ここにギターソロが入るのだが、これはなかなかカッコいい。複雑そうに聴こえるライトハンドのパートの直後にオクターヴになるところが印象的だ。

この曲のビデオ・クリップを見たことがあるが、薄暗い場所のアヤシイ雰囲気の中で、金網の中でバンドが演奏し、その周囲を男たちが狂ったように揺さぶっているという、なんだか危険な感じのする映像だった。曲のカッコ良さに一役買っていたすぐれものクリップだと思う。

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