2005年8月29日月曜日

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

サンボマスター [ 山口隆 ]

素晴らしい!一発でお気に入り!聴いた瞬間に「最高!」というのは本当に久しぶりだ。カッコ良すぎる!1回聴いて好きになり、10回聴いても100回聴いても飽きない。

きっかけはモチロン『電車男』。2ちゃんねるも利用しないし、本や映画も興味がなかったが、たまたまあいた時間にTVのチャンネルを回していたら綺麗な女性(伊東美咲)が出ていたので偶然みたのが初体験。「エルメスたん」と言っていたし、モロオタッキー系の情けない男(伊藤淳史)が出ていたからこれが「電車男か~」とすぐに分かった。
オタクを略称「ヲタ」と言うんだとか、4歳の息子が気に入って見ている『ケロロ軍曹』が出て来て、ヲタに評価されているのが分かったりでストーリー以外が面白い。ケロロ自体がヲタッキーだなと思っていたが、その他、阪神ファンがいたり、マチルダさんが出て来たり、「ああ、ヲタとはこういう世界か」と半分くらいは分かったつもり。最近は秋葉原(学生時代からアキバと呼んでいたのでアキバ系というと電気屋系かと思ってしまうが)が聖地になっているんだとか・・・。 くだらないと思いつつも見ているとエンデイングのテーマ曲がこの曲だった!(ちなみにオープニングは ELO の「Twilight」これも良い!)

演奏はサンボマスター。かなり個性的な太ったボーカル&ギター。見た目がカッコいいバンドは多いがどれも似ていて覚えられない。しかしこれならバッチリだ! ブレインもこのボーカル&ギターらしいが、彼も音楽ヲタっぽいな。でも天才肌だ。素晴らしい!
サンボというと、エンリヤエンコ・ヒョードルを思い出す。ヒョードルはPride王者で、確かサンボ出身だったと思う。ロシアの柔術の名前だ。バンドと何の関係があるのかは分からないし関係ないかもしれない。

何が気に入ったかって、全て気に入った。まず最初に耳に入るのはリズム。16ノリのカッティングが最高にカッコいい。ドラム最高! ポップス系の曲はあまりにも単純すぎるリズムが延々と続き、それだけで飽きてしまうのだが、こういうリズムを使うだけで「本物のミュージシャンだな」と思ってしまう。ポップスではなくロックなバンドであることがすぐに分かる。ギターやドラムのリズムだけでもう最高!

続いてコード進行。最初は「A」だが、次のコードで「ん?」と気になる。すぐにどんなコードか想像が出来なかったのは久しぶり。こういう知的好奇心をくすぐる部分は重要だ。すべて分かってしまってはつまらない。楽器を持って来て調べてみる。テレビの音だけで判断しているせいか、いま一つ分からないが「D#dim」か「D#9」だろうと思う。 カッコいいリズムに乗ってバカ騒ぎ、それでいて知的なコード進行。最高のコンビネーションだ!
コード進行は、「A」「D#dim」「DM7」「Bm7」「Bm7onE」と来て、「A」「D#dim」 「DM7」「Bm7」「C#m7」「Bm7」「D」 「A」となる。 「DM7」のところはベース音が「C#」で、他の音がいまいち聞き取れない。 ブリッジが、「Bm7」「C#m7」「D」「A」で2回目の最後が「E7」に。 サビは、「A」「D#dim」「DM7/D#m7(-5)」「C#m7」「Bm7」「Bm7onE」と来て、「A」「D#dim」「DM7/D#m7(-5)」「C#m7」「Bm7」「C#m7」「DM7」「E7」「A」となる。「D」「D#」「C#」あたりの半音のところが天才的。
ベースが印象的で、そのベース・ラインを聴き取った上で適当なコードを考えただけだから間違っているかもしれない。近いうちにCDを買ってみようかなと考えている。

エンディングの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜぇぇ」という叫びで『ケロロ軍曹』の曲との共通点を感じた。「頭からっぽでも・・・」というアレ。

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