2018年1月23日火曜日

Fuya-Jo

Urayasu Machine Head [ Y.Hotta/M.Jirosaburow ]

1998年、Urayasu Machine Head のオリジナル。とは言っても、私はほとんど絡んでいなくて、主に編曲担当。リフとかコードのバッキングのアイディアを出したのと、ソロの上昇する部分を追加したくらい。あとは Hoi-Po の作で、個人的にとても気に入っている曲だ。(Hoi-Poの曲はなぜか魅かれるものが多い)
曲名の「Fuya-Jo」はもちろん「不夜城」のことで、映画にもなった物語のタイトルだ。

今回、アコースティック・アレンジをした際に、再度編曲が必要になって、特にピアノのパートを考えた。最初はギターと合わせてリフのパターンを弾くことを考えたが、しつこい感じだし、広がりもないので、まったく違う繰り返しのフレースをたんたんと弾く感じにしてみたら、曲の持つ退廃的な雰囲気と見事に合致したので、採用した。アコーステッィク・ギター2本とピアノだけの編成でのバージョンも興味深いものになった。

もう一つ新たな試みをしたのは、詞の英詞化だ。自分で歌うには作詞のJirosaburowにはとてもではないが及ばないので、ニュアンスを誤摩化すために措置だ。
オリジナルの日本詞をそのまま英訳したのだが、日本語との字数がまったく合わなくて苦労したのと、歌詞の意味を深く理解していなかったのとで、難しかった。1文を膨らますような作業が多かったので、例えば、出だしの「黒い夢の中」というのを「in a black dream」とするのではちょっと違うなと思い、「黒い夢」というのは何だろうと考えなければならない。「顔のないシャオリエン」も難しくて、詞では何も説明がない。「頭を切断された」というのはちょっと違う感じだし、「無表情」ということか「本性が分からない」という意味か等々考えた。(多分、一番後者)
という具合に自分なりの理解の下での英訳になったので、実際の意味と少し変わってしなっているだろうと思う。

サビのコードは、自分で得意にしている、1,2弦の開放弦を多様するやり方で、「Em」「D69」「CM7」といったところ。また最初の歌い出しのところもちょっとだけ工夫していて、コードは「Em add9」「CM7」になっている。いずれも好きなコードばかり。 ソロの後半のペンタトニックをすばやく上昇するフレーズは手強い。シンプルなフレーズながら同じ調子で長いので、ミスピッキングをすると立て直せなくなる。というかミスをしても無視して弾き切ることが必要。
1998年当時は豪快に弾き切っており、年をとった今は相当厳しいプレイになっている。

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