2018年2月4日日曜日

Roudabaut

YES [ Steve Howe/Jon Anderson ]

70年代のプログレシヴロックバンド・YES の代表曲だ。8分以上ある大作で、演奏も歌詞も大変聴き所の多い曲。

「Roudabaut」とはロータリーになっている交差点のことだが、それに人間関係や大自然と重ね合わせる、難解ながら奥が深く味わいのある歌詞なのだが、今回は曲の方にスポットを当てるので、歌詞の話しはこれでオシマイ。

バンドの編成がギター、ベース、ドラムにキーボードで、全パート共テクニカルで手数の多いプレーヤーなので聴き所満載。もちろんボーカル&ハーモニーもなかなか。

まずイントロだが、アコースティック・ギターの静かな雰囲気から邪悪なキーボードが絡むワクワクするような出だし。「何が起こるのだろう」と感じさせる。リズム・インすると、手数の多いベースが入って来て、キーボードのリフとアコースティック・ギターのハーモニクス連発。難しいプレイではないが実に考えてある。
その後のパートで出て来るエレキ・ギターとの兼ね合いもそれぞれの良さを出していてなかなか。

高い声質のボーカル・Jon Anderson は複雑なバックに乗せてシンプルで分かりやすいメロディを歌う曲が多い。このあたりがYESの人気の秘密だろうと思う。この曲も同様で、目まぐるしく変化する曲調とは裏腹に、ボーカルラインは分かりやすい。

静かな中間部。イントロ同様のアコースティック・ギターが中心だが、その後ろでキーボードのコードトーン超早弾きがある。シーケンサーのような雰囲気だが、この時代は指弾きだ。
そしてこの部分が終わると一転して激しいキーボードのソロ。そしてギターへ受け継がれ、盛り上がった後に最初に戻る。
エンディングで聴けるのはボーカルのハーモニー。このハーモニーも YES の武器で、特にベースの Chris Squire が特徴ある要で、2015年に亡くなってしまったのが実に惜しい。

この曲、私はキーボード・レスのバンドで是非やってみたかった曲だ。演奏していて楽しい曲だが、最大の楽しみはキーボード・ソロのところ。かっ飛んだソロを弾いてみたかった。

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