2018年3月10日土曜日

Time and Word

Anderson Bruford Wakeman Howe [Jon Anderson / David Foster ]

YESの2ndのタイトル・トラックだが、ずっと後に Anderson Bruford Wakeman Howe(いわゆるABWH)でのライブ『An Evening Of Yes Music Plus』のバージョンが素晴らしい。オープニングのJon のソロ・コーナー(オープニングからソロ!)の中で観客席から登場し、歌いながら歩いてステージに上がって来る演出。バックはメインがギターで、少しのキーボードがあるのみ。曲の良さが浮き彫りになるアレンジだ。
Jon の伸びやかなボーカルが夕暮れの屋外ステージ(カリフォルニアの Shoreline Amphitheatre)の雰囲気にピッタリだ。

YESのバージョンを聴くと、プログレバンドを自負するだけのことはあってソレっぽいが、しかし70年代初頭(録音1969年)の古くさいアレンジで、工夫は凝らされているが、いまいちピンと来ない。ところが、このライブ・バージョンでは、余計な装飾は一切削ぎ落とされプログレっぽさはまったくないが、逆に曲の素晴らしさが目立つ結果となった。

YESのバージョンはコード進行も平坦で、ほとんど「G」一発で、ところどころに「Em」や「D」が出て来る程度。サビは「C」「Am」「F」「C」という感じ。
ABWH でのものも、同じ曲なのでそう違いはないが、様々な工夫が見られる。まず、ずっと「G」のところは「G6(1弦開放を入れる)」に4拍目だけ「Fadd9」にして変化を出している。
間のパート(YES もほとんど同じ)は「Fm」「Em」「C」「Ddim」「Fm」を挟んで「Em」から「E」へ。そしてサビになる。
サビはYESのバージョンと多少変わっていて、「C」「Em」「Amadd9」「F」「C」という感じになる。「Em」を入れたことでドラマチックになったし、「Am」もちょっとした工夫で爽やかな夕方の雰囲気にピッタリになった。2弦の開放を入れただけかと思う。

個人的には是非カヴァーしたい曲だが、これが難しい。特に歌の平坦な部分が出来ない!

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