2018年6月5日火曜日

Battery

Metallica [ James Hetfield/Lars Ulrich ]

アコースティック・ギターで始まる。
Metallca の曲でアコーステッィクが出て来るのは、大抵、ヘヴィな部分との対比になっていて、この曲も当然、このあと来るド迫力の部分を期待して待つこととなる。そのワクワク感が堪らない。

イントロのアコースティックの部分だが、美しいというよりは、静けさの中にもやや不気味さを感じさせるような、何かが起こるような雰囲気だ。「Em」「FM7」「F#m7」「G」とだんだん上昇していくコード進行。コードで見ると「3・5・3・5拍」になっていて変拍子のようだが、「8拍・8拍」ということなのだろう。このコードを低音だけ鳴らし(一番高い音で3弦2フレットの「A音」)、低めのフレーズが乗る。更にそれがハーモニーになり、トリプルになり、そしてイキナリ歪んだヘヴィなエレキ・ギターとベースの音に変わる。フレーズやコードは同じで、なかなかドラマチックなオープニングだ。アルバムのオープニングにも相応しく「待ってました」という気持ちになる。

本編はかなり早く攻撃的なリフ。「Em」に「B♭」を続けるのも Metallica らしい。途中で裏拍を強調したリズムがいくつか入るのもこの時期の Hevey Metal らしいと思う。 ボーカルの合間の小さなソロもカッコいい。「Em」の際の1弦17フレットと12フレットを使うパターンは Kark の十八番。よく出て来る。

新しい8分のリフが出て来たブレイクし、再び戻ったところからソロになる。ダブル・チョーキングで始まるソロだが、中盤から終盤にかけてがカッコいい。ミュートでスケールを降り、そして上り、バッキングが全音符に変わると8分のメロディとなるあたり、実に考えられている。

この後の合わせ、4分で「F・B♭/B・B♭」も単純だが、カッコいい。この曲はカッコいいリフが満載なのだ。歯切れの良い攻撃的なリフは気分をスカッとさせてくれる。

あとは、これまでに出て来た様々なリフが再度出て来つつ、潔く終わる。この簡潔さも男らしくて素晴らしい。旨味が濃縮されたような曲だ。

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