2018年6月4日月曜日

The Rain Song

Led Zeppelin [ Jimmy Page/Robert Plant ]

大好きな曲で、アコースティック・ギターがメインの曲なので、ギター1本でもかなりソレっぽくなるところが良い。これにロマンチックなメロトロン、後半はヘヴィなドラムも入って来るという「これぞ Zep!」というような曲。「天国への階段」と似た展開を持ち、繊細で静かで壮大な曲だが、こちらの方がずっと難解で難しい。

ギターのチューニングは1音下がっているので、押さえるポジションは「A」でも、出ている音は「G」。少々分かりにくいが、以下はギター目線で書くので、実音はコードネームの1音下の音になるのでご注意下さい。

開放弦を多用するコードが美しく、ギタリストが作る曲ならではといったところ。
「A」「AM7」「A7」「F#onA」という感じにトップの音がだんだん降りて来るイントロから始まる。シンコペーションが多い上に裏のアクセントが多く、ドラムのカウントもないので、どこが頭なのか、変拍子なのか、分からなくなってしまいがちだが、変拍子はない。特に印象的な4発の和音「ミラド#」「ミラシ」「ミラレ」「ミラド」(これらに開放弦が絡む)に「ラファ#」「レファシ」のところはすべて裏拍(Back beat)になるので慣れないと弾きにくい。

この後もリズムが取りにくいフレーズが続くので、曲をよく聴いて覚えてしまう方が早道かもしれない。いずれにしてもシンコペーションから裏拍連発のリズムは苦もなく普通に弾けないと苦しい。

途中からさすが John Bonham といったドラムが登場する。Led Zeppelin の曲はどれもそうだが、ドラムの存在感が凄い。だからこそ、Bonham なしで再結成は出来ないということなのだろう。仮に別のドラマーを入れても、Bonham の真似をすべきか、自分流を出すのか、何だかどちらもダメということになってしまいそう。
この曲のようなロマンチックで繊細な曲も、彼のドラムが入ることで筋の通ったロック曲になるから凄い。

Led Zeppelin のライブの映画『The Song Remains the Same』の中でもこの曲は演奏されていて、中に幻想的なシーンが挿入されている。これがイメージにピッタリで、Robert Plant が馬で旅をし、やがて城で敵と戦ったりするものだが、ケルト神話をモチーフにしているのか、古めかしい感じがメロトロンの音とよくマッチしていて、今や伝説のバンドとなった Zeppelin のイメージを想起するのにも良い素材となっている。

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