2018年6月3日日曜日

Since You Been Gone

Rainbow [ Russ Ballard ]

Rainbow の有名な曲の一つだが、オリジナルではなく、カヴァーだ。レコーディングの際には Cozy Powell が「ポップすぎてロック・バンドがやるべき曲ではない」と反対し、どうしてもやりたい Ritchie Blackmore との間で殴り合いのケンカになったという。(腕っぷしの強いCozyと華奢なRitchieとでは勝負にならない気もするが、Ritchieには陰湿なイタズラのアイディアが沢山あるので、事前にCozyは萎えていてRitchieが優勢だった可能性が強い)
Graham Bonnet の迫力あるボーカルもあって、最終的にはバンドの代表的なヒット曲となり、その後も長く演奏される曲となる。Rainbow だけでなく、Graham のソロや、Graham が在籍した Alcatrazz や Impellitteri でも演奏されている。

曲はコンパクトなポップ曲といった感じで、イントロのコードも明快。「G/D」「Em/C」「G/D」「Em・C/D」で出来ているリフで、リズムに乗せてコードをそのまんま弾けば良いのでコピーしやすい。
ボーカルが入って来てからは下降するベースラインが印象的で「G/DonF#」「Em/D」「C/GonB」「Am/D」の繰り返し。ギターはアルペジオを弾くが、シンプルなだけに少し開放弦を絡めたり工夫したい。

次のパートが転調した感じになって、「E♭」「F」「E♭」「Am/D」で元の戻る。コードよりもバンドで合わせるところがカッコ良い。

サビはイントロと同じ。

ソロがあるパートは、「G/Am」「GonB/C」「GonD/B7」「Em/GonD」「C」の箇所は、後ろでピアノが素早いアルペジオで上がり下がりしている。ギターはソロというよりメロディックな間奏で、あまり崩したくないフレーズだ。Alcatrazz などは Yngwie が合間に凄い早弾きを入れていたが、基本線は崩さなかった。

このパートが終わるとすぐ転調。全体が1音上がる。従って、「A/E」「F#m/D」「A/E」「F#m・D/E」となるのだが、最後のところのみ「A/E」「F#m/F」「A/E」「F#m/F」「A・E/A」となる。この「F」が変化球でとても面白い。
そして、終わったかと思わせておいて、サビのコード進行に合わせて今度こそのソロだ。今度は自由に弾ける。Ritchie はスライドを弾いていた。スライドもまた変化球の様で面白い。
ソロの終わりは、先ほどの「F」のあるコード進行にすれば良いだろう。

それから、この曲のタイトルだが、文法的には「Since You've Been Gone」で、そのように印刷されている場合もある。

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