2018年8月23日木曜日

You Can't Always Get What You Want

Rolling Stones [ M.Jagger/K.Richards ]

Rolling Stones の曲の中でもトップクラスの好きな曲だ。荘厳なコーラスが入っていたりして、ルーズな感じの Stones との対比が面白い。
曲構成は超シンプルで、イントロからずっと「C」と「F」を繰り返すだけ。忘れた頃に「D」が一瞬出て来る。これで名曲を作ってしまうのだから、複雑な曲を作るよりもずっと難しいことのように思うが、彼らには簡単なことなのかもしれない。
ゆったりとした牧歌的な雰囲気から始まるが、途中はノリがよくなり、劇的な感じさえするパートもあって、私からすればまるで魔法のような曲だ。

もう少し詳細に見ていくと、まずはアコースティック・ギターのイントロ。「C」と「F」だけだが、「C」の時は「add9」的な音がハッキリ聴こえる。私が弾くならバレー・コードの「C」の、5弦から1弦に向かって3F、5F、5F、3F、3Fのコードと、普通の「C」、つまり3F、5F、5F、5F、3Fを交互に弾く感じでプレイする。Stones はオープン・コードでやっているのではないかと思うが、詳しくは知らない。3F、2F、0F、1F、0Fで弾くと「add9」っぽく弾けない。

あとはリズムの問題だ。リズム・プレイだけで様々な展開を感じさせるのが凄い。16ビートもカッコいい。

ヴォーカルも出だしは語りかけるような感じで説得するみたいな感じだが、ノリノリになったり、叫んで激しく訴えたり、ライブでは挑発したり、エロい感じになったりと様々な表情を見せる。

最高にカッコいいのはピアノで、少しだけ出て来る「D」の部分。高い「D音」から8分音符で降りて来るだけだが、とてもカッコいいし、最初はどう弾いているか分からなかった。というか最初の「D音」以外はデタラメに弾いているのかと思ったほどだ。
実際は「レ(D音)」「ドレ(順番に弾くのではなく同時に弾く)」「シレ」「ラレ」「ソレ」「ファ#レ」「ソレ」「ラレ」の8音と、次の「Fコード」の時に「ファ」「ミファ」「レファ」「ドファ」「シ♭ファ」「ラファ」「ソ♭ファ」「ドファ」の8音。特に「Fコード」の時の2音目の刺激が良い。どうというプレイでもないだが、とにかく好きだ。

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