2018年11月6日火曜日

Hallelujah, I Love Her So

Ray Charles [ Ray Charles ]

1950年代のロックンロール・オールディーズ曲。結構有名な曲でたくさんの人がカヴァーしている。
50年代のオールディーズというと単純な3コードの曲かと思うが、この曲は結構複雑だ。パッと聴くと他の3コードの曲と同じように聴こえるので、私も長い間特に気にしていなかったが、最近テレビで偶然に耳にして、意外に面白そうな曲だと思い、初めて音をとってみた。どう解釈して良いか分からない部分もあったが、ネット上に大量に弾き方等が出ているので、それも参考にした。なかなかカッコいい曲なので、是非どうぞ。

まずメイン・リフ。キー「A」として、「ラ、ド#、レ、レ#ーミ」(ベースはもう少し動くが)というのは単にコード「A」に対するありふれたリフ。これを繰り返すような曲だが、アレンジの妙で素晴らしい曲になっている。
この2小節に渡るメインのリフにコードをつけてみる。ずっと「A」として弾いても悪くはないが、それぞれにコードを当てた方がリフが強調され、それだけで曲っぽくなる。
「A/AonC#」「D/D#dim7・E9」となる。最後の「E9」は「E」や「E7」でも構わない。これを2回繰り返し、次の展開に移る。

ざっとコード進行を書いておくと、「A」「A7 (A7#5)」「D」「D#dim7」「A/C#7」「F#m/D7」「B7/E9」「A」となる。「A7#5」は4拍目にジャッと入るだけだが、ちゃんと弾いた方がカッコいい。「E9」のところは「E69」とかただの「E」でも大丈夫。それよりもシンコペーションする部分など、リズムに気を付けて弾くべきだろう。
コードで注目すべきは「A/C#7」「F#m/D7」の部分で、最初のリフに対し、もう1種類別にコードをつけた感じになっていて、こちらの方がよりドラマチックになる。特に「C#7」が効いている。「F#m/D7」もスムーズに弾くために、ギターの場合、「F#m」を高めの10Fセーハの形で抑えた場合、「D7」も10Fセーハの形か、4弦→1弦の順に「7F 7F 7F 8F」と弾く。

続いてBパート。「D」「Ddim7」「A」「A7」「D9」「C9」「B9」「E9」がコード進行。最後の9thの連発はナシでも雰囲気は出る。Beatlesがカヴァーした音源なんかはかなりシンプルに直している。

結局パートはこれだけだ。こんなにシンプルな作りなのに素晴らしい曲だ。おそらくレイ・チャールズはピアノなので、「リフに合わせてコードを弾いていると、結果こういうコード・ネームにになりました」ということなのだろう。「A」のコードとリフのメロディを意識して弾くと自然にこんなコードになる。

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