2003年9月23日火曜日

Be My Baby

The Ronettes [ J.Barry/E.Greenwhich/P.Spector ]

1960年代初頭にアメリカで2位になったヒット曲。The Ronettesについてはほとんど知識がないため何とも言えないのだが、多分、姉妹+親戚の女性3人組のボーカルグループだと思う。曲もただ1曲、この曲を知っているだけだ。

どこが好きかと言えば、サビだ。他の部分と比べ、半分くらいのスピードでゆったりと「Be my, be my Baby」と出て来る。しかもこれはバック・コーラスの形でのハーモニーだ。メインのボーカル・ラインはその合間にオブリガード的に歌詞を入れている。私はこの手のアレンジにとても弱く、一発で参ってしまう。
(個人的にこういうサビのアレンジを「Be My Baby的アレンジ」と呼んでいて、多分今後もここで取り上げることになると思う)
ボーカルのわざとらしいビブラートが演歌チックで気になるが、この曲はほとんどこのサビだけで決まり!だろう。

この曲を作曲し、プロデュースもしているのがPhil Spector。Beatlesの『Let It Be』をプロデュースし、Paul McCartneyが激怒したというエピソードで知られ、1970年代とはJohn Lennonとの活動でも有名。また「To Know Him Is To Love Him」の作曲者でもある(この曲も大好き)。
Ronettesのリードシンガーの Veronica Bennett と結婚をしている(後に離婚)。

彼の音作りは、当時流行った、というか Phil が流行らせた「Wall of Sound」と呼ばれるもので、これはギターやピアノ等の特定の楽器をメインに据えるのではなく、多くの楽器を重ね、コーラスも駆使するといった手法のもので、音の壁のようだからつけられたものだ。 個人的には隙間のある音作りが好きなためこの手法は好まないのだが、それでも(今回取り上げたように)彼が初期にリリースした曲には好きなものが多い。

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