2003年9月20日土曜日

帰ってきたウルトラマン

団 次郎 [ すぎやまこういち/東京一 ]

子供のヒーロー「帰ってきたウルトラマン」の主題歌だ。なぜイキナリこの曲なのかというと、それは今、2歳半の長男がハマっているからだ。この年齢だと最近のウルトラマン・シリーズよりも昔のシンプルな話しの方が分かりやすくて良いようなので、レンタル・ビデオ屋で借りて来ては見せているのだ。そして、ついに昔から現在までの全主題歌が収録されているCDを買ってしまったというわけだ。

「帰ってきたウルトラマン」は、初期ウルトラ3部作と言われる(?)「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」から3年のブランクを経て復活したもので、だからこそのこのタイトルなのだ。他のウルトラマンは皆、「セブン」とか「エース」とか「レオ」とか名前があるのに、一人だけ「帰ってきたウルトラマン」というのでは名前らしくないということで、後に「ジャック」の命名されたそうだ。(昔は「新マン」と呼ばれていたのだが)

さて曲だが、まず何と言ってもイントロだ。いや、正確にイントロではない。
ウルトラマンシリーズには主題歌の前にアヤシイSEやちょっとした音楽が挿入されている。30秒ほどの短いものだが、その時、画面には不思議な模様とか光が映され、やがてタイトルがバーンと登場する。音楽もそれに合わせ、摩訶不思議な雰囲気で始まり、やがてカッコ良くファンファーレがなるのだ。
私は「ウルトラセブン」や「ウルトラマンエース」のイントロSEも好きだが、前後のギャップという意味でこの「帰ってきたウルトラマン」にハマっている。キラキラした音と半音階が最高だ。

[ 音は悪いですがイントロSEから40秒だけ音が聴けます ]

このイントロSEに続いて、2秒弱の空白、そして実際の曲のイントロに入る。いきなりブラス入り、ピアノのリフが目立ったロックかと思うような曲調で驚く。
そしてややソフトなボーカルが「君ーにも、見えーる、ウールトラのー、ほーしーっ」となるわけだ。このギャップが面白い。CDを見ると、このボーカルはウルトラマンに変身する郷秀樹が歌っているらしい。
ほとんどの部分は子供の合唱団と一緒に歌っているのだが、一番最後の「帰ーってきたぞっ、帰ーってきたぞっ、ウールトーラーマーン」の「トーラー」だけハモっているところが微笑ましい。郷秀樹が主旋律で、子供が下降していくラインを歌い、「マーン」はオクターブとなる。

この直後の(本来は間奏にあたるはずの)部分が好きだ。音をとっていないので正確でないかもしれないが、キーが「C」だとしたら、「F」から「G」再び「F」へのコード進行の部分が美しい。こんなにシンプルな進行で、しかも出て来る音もコード・トーンにすぎないのに、なぜか切ない気持ちになる時があるのは、子供時代の古い記憶が蘇るからだろうか?

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