2003年10月14日火曜日

Papa's Got A Brand New Bag

James Brown [ J.Brown ]

ソウル系の音楽は全然詳しくないのでよく分からない。この曲はソウルにも位置づけられているし、ファンクとされる場合も多い。ソウルとファンクというと随分違うジャンルのようにも思うが、本当はそうでもなかった。ソウルとは「宗教くさくないゴスペル」という感じだ。ゴスペルはリズム好きのアフリカ系の人たちが自由に賛美歌を歌ったのが始まり。教会で賛美歌を歌うというと、ヨーロッパ系の荘厳な感じをイメージするが、ゴスペルは、ほとんど教会でロック・コンサートをやっているかのようにエネルギッシュだ。ボーカルも最高だ。
そのゴスペルをロック・バンド形式で演奏したのファンクの始まりだろう。初期のものは歌詞などほとんど賛美歌だった。当然、黒人の色が強いためリズムがカッコいい。
この曲がソウルとファンクの両方に位置づけられるのも分かるというものだ。

さて、James Brownだが、60年代の生んだ天才の一人に数えられている。BeatlesやJimi HendrixやMiles Davisだけではないのだ。

何がそんなに凄いのか。それはその存在そのものだ。「天才」などと呼ばれる人は皆そんな感じだ。
パワフルなボーカルとともに個性的なダンスがユニークだ。「ズボンの中にアリが入ってしまった」等とジョークを言うようなものだが、Michael Jacksonのダンスを見ていると彼の影響力が分かる。

ダンスに目がいくのは、完璧なバックバンドがあってのものだ。演奏ミスをしたメンバーからは罰金を給料から引いたというし、賃上げを要求するメンバーはクビにするという厳しさ。

何度も警察に逮捕されている問題児だが、ファンクのリズムを提示したのは彼だといっても良いほど功績は大きい。

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