SHEENA & THE ROKKETS [ 鮎川誠, 細野晴臣/柴山俊之, Chris Mosdell ]
SHEENA & THE ROKKETS の代表曲。バンドの存在は大昔から知っていたのだが、「日本のバンド」「メインは女」というだけで気嫌いして聴いておらず、知らなかった。「どうせ軟弱なロックもどきバンドだろう」とタカをくくっていた。
それがYouTubeで何かの番組のものでギタリストを紹介しているものを見て鮎川誠を見た。テレビで見かけたことはあったが、まともに音楽を聴いたのは初めてだった。
「凄い!」が最初の感想。日本にこんなロックな人がいたのか。それまで日本最強のギタリストはチャーだと思っていたが、1曲聴いただけでそれに匹敵する存在だと分かった。まさに衝撃。その後、ROKKETS を聴いてその格好良さに再び衝撃。更には、この代表曲『ユー・メイ・ドリーム』でまたまた衝撃。ロックっぽいROKKETSにポップの要素もあるとは! 短期間で衝撃の連続。
昔、私の周囲で「ROKKETS は最高だよ」と教えてくれたのにバカにした扱いをしてしまった多くの皆さん、本当にすみませんでした。私が間違っていました。知らないだけなのに知ったかをすると恥かきますね。
この曲は代表的な ROKKETS の曲とは違い、細野晴臣が YMO っぽさを導入していることで有名で、何と ROKKETS の曲なのにギターがない!
鮎川誠はこの曲をリリースするのに葛藤があったというが、しかし曲調もアレンジや編成も「曲が良けりゃ、そんなのどうでもいい」と言えるところがロックだ。
で、ライブになれば、当然ギターとベースでの演奏になる。ここが聴き所。キーボードだらけの曲を編成を変え、当然アレンジも変えて演奏すれば、普通は原曲の良さは丸っきり壊れてしまい、別の曲のようになってしまうことがほとんどだ。
ところがROKKETSの場合、不思議なことに原曲の良さを損ねずに、更にパワーアップしているではないか! このパワーアップした部分が最高にカッコいい。おそるべし ROKKETS。
具体的に言うと、ライブでのギターアレンジが良いのだ。特にエンディングの方の高い音を使ったフレーズが嫌でも盛り上げるし、勢い、ヘヴィさとも最高だ。これだけで「鮎川天才!」と言いたい。
別に複雑なプレイをしているわけではない。というより、たった1音で認めさせるような、周囲を唸らせるようなプレイには、どんなに音数が多く複雑なプレイも敵わないという典型のようなプレイだ。鮎川は当たり前にように弾いているが、このプレイ、この音、このタイミングを探すのがどれだけ凄いことか。出来たものを聴かされれば「こんなの俺だって弾けるよ」と思うだろうが、何もない真っ白な状態で考えるのとでは天地の差がある。ましてや、原曲はギター・レスでポップな魅力を振りまいた曲なのだ。そういう曲にワイルドなギター・プレイを持ち込むというのは難しいものだ。
もちろん、シーナさんや他のパートの貢献もあるし、曲そのものの魅力が高いからこそであることは言うまでもないが。
「A」「F#m」「D」「Bm7」「E」というシンプルな構成で進むが、一気に爆発するようなサビ(「F」「G」「A」で畳み掛ける)が格好良い。この押せ押せ感がなかったらくだらないアイドル・ソングになりそうなのを、アイドルを一瞬で蹴散らすような凄まじさだ。サビで2ビートになるドラム・アレンジやライブでブイブイ唸るベースも心地よい。
最後にシーナさん。2015年に亡くなってしまった。石橋凌のライブCDで知ったのだが、是非生きている時に生歌を聴いてみたかった。昔、一緒にバンドをやっていたヴォーカルの女性が「最高に格好良い人で、憧れであり目標だ」と言っていた。格好良さだけでなく、凄みを感じさせるし、同時にセンスもあり、時折見せる可愛らしさもチャーミングだ。今更だけど、謹んでご冥福をお祈りいたします。
「なぜか今日はこの曲が頭の中をグルグル駆け巡る…」「無性にあの曲が聴きたくてたまらない~」という時もありますよね。
そんな「今日の一曲」をどこが気に入ったのか等を含めて紹介するコーナーです。
※コードなどは耳で聴いてとったものなので、間違っていたらゴメンナサイ。
オリジナル曲は音を聴けるようにしていたものの、現在は聴けなくなってしまっています。復旧までしばらくお待ちください。
バンド単位での話題はこちらでも書いていますので、よろしかったらどうぞ。
2018年1月28日日曜日
2018年1月27日土曜日
恋するフォーチュンクッキー
AKB48 [ 伊藤心太郎/秋元康 ]
もはやアイドルに興味がある年齢でもないし、人気絶大のAKBといえど、前田、大島、指原くらいしか見分けがつかないオッサンには、女の子が大量にいるグループは見ていて気持ち悪くなるほど。
曲も良くかかる曲を数曲サビだけ知っている程度なのだが、ところがどっこい、この曲だけは気に入ったのだ。(多分他の曲も聴かず嫌いなだけなのだろうが)
まず印象に残ったのは、70年代のディスコ・ソングみたいだということ。ベースラインやリズム、ハンドクラップ(手拍子)など、明らかに古いディスコを意識しているアレンジ。最近の早いダンス・ミュージックではなく、初期ディスコというのが良い。オッサンの私からしても古くさいと思えるほどだが、それがかえって若い子には新鮮だろう。
私も聴いていて、思わずノッてしまう。
このディスコっぽさに乗るように、歌詞も詰め込み型ではなく、1音に1文字乗せるゆったりとしたもの。
こういう今風でない、というか古過ぎる雰囲気を、今一番人気のアイドルにやらせるあたりが面白いのだろう。
一応展開にも触れておくが、出だしの歌の部分は「D」「Bm」「D」「Bm」「G」「A」「D」「Bm7」という感じ。
ヴァースの(「カフェテリア~」の部分)最初のコード「GM7」がキレイだ。その後、「A」「F#m7」「AonG」「Bm7」かな。「E7」でつないでサビだ。
「D」「A」「Bm7」「A」「GM7」「F#m7」「Em7」「A」「D」と続く。ギターで弾く場合、ローコードでOKだが、「F#m7」のところまではトップを2弦2フレットの「F#音」のみ固定して弾くと雰囲気が出る。ほとんどコードトーンだが、「A」のみ6thの音になる。
もはやアイドルに興味がある年齢でもないし、人気絶大のAKBといえど、前田、大島、指原くらいしか見分けがつかないオッサンには、女の子が大量にいるグループは見ていて気持ち悪くなるほど。
曲も良くかかる曲を数曲サビだけ知っている程度なのだが、ところがどっこい、この曲だけは気に入ったのだ。(多分他の曲も聴かず嫌いなだけなのだろうが)
まず印象に残ったのは、70年代のディスコ・ソングみたいだということ。ベースラインやリズム、ハンドクラップ(手拍子)など、明らかに古いディスコを意識しているアレンジ。最近の早いダンス・ミュージックではなく、初期ディスコというのが良い。オッサンの私からしても古くさいと思えるほどだが、それがかえって若い子には新鮮だろう。
私も聴いていて、思わずノッてしまう。
このディスコっぽさに乗るように、歌詞も詰め込み型ではなく、1音に1文字乗せるゆったりとしたもの。
こういう今風でない、というか古過ぎる雰囲気を、今一番人気のアイドルにやらせるあたりが面白いのだろう。
一応展開にも触れておくが、出だしの歌の部分は「D」「Bm」「D」「Bm」「G」「A」「D」「Bm7」という感じ。
ヴァースの(「カフェテリア~」の部分)最初のコード「GM7」がキレイだ。その後、「A」「F#m7」「AonG」「Bm7」かな。「E7」でつないでサビだ。
「D」「A」「Bm7」「A」「GM7」「F#m7」「Em7」「A」「D」と続く。ギターで弾く場合、ローコードでOKだが、「F#m7」のところまではトップを2弦2フレットの「F#音」のみ固定して弾くと雰囲気が出る。ほとんどコードトーンだが、「A」のみ6thの音になる。
2018年1月23日火曜日
Fuya-Jo
Urayasu Machine Head [ Y.Hotta/M.Jirosaburow ]
1998年、Urayasu Machine Head のオリジナル。とは言っても、私はほとんど絡んでいなくて、主に編曲担当。リフとかコードのバッキングのアイディアを出したのと、ソロの上昇する部分を追加したくらい。あとは Hoi-Po の作で、個人的にとても気に入っている曲だ。(Hoi-Poの曲はなぜか魅かれるものが多い)
曲名の「Fuya-Jo」はもちろん「不夜城」のことで、映画にもなった物語のタイトルだ。
今回、アコースティック・アレンジをした際に、再度編曲が必要になって、特にピアノのパートを考えた。最初はギターと合わせてリフのパターンを弾くことを考えたが、しつこい感じだし、広がりもないので、まったく違う繰り返しのフレースをたんたんと弾く感じにしてみたら、曲の持つ退廃的な雰囲気と見事に合致したので、採用した。アコーステッィク・ギター2本とピアノだけの編成でのバージョンも興味深いものになった。
もう一つ新たな試みをしたのは、詞の英詞化だ。自分で歌うには作詞のJirosaburowにはとてもではないが及ばないので、ニュアンスを誤摩化すために措置だ。
オリジナルの日本詞をそのまま英訳したのだが、日本語との字数がまったく合わなくて苦労したのと、歌詞の意味を深く理解していなかったのとで、難しかった。1文を膨らますような作業が多かったので、例えば、出だしの「黒い夢の中」というのを「in a black dream」とするのではちょっと違うなと思い、「黒い夢」というのは何だろうと考えなければならない。「顔のないシャオリエン」も難しくて、詞では何も説明がない。「頭を切断された」というのはちょっと違う感じだし、「無表情」ということか「本性が分からない」という意味か等々考えた。(多分、一番後者)
という具合に自分なりの理解の下での英訳になったので、実際の意味と少し変わってしなっているだろうと思う。
サビのコードは、自分で得意にしている、1,2弦の開放弦を多様するやり方で、「Em」「D69」「CM7」といったところ。また最初の歌い出しのところもちょっとだけ工夫していて、コードは「Em add9」「CM7」になっている。いずれも好きなコードばかり。 ソロの後半のペンタトニックをすばやく上昇するフレーズは手強い。シンプルなフレーズながら同じ調子で長いので、ミスピッキングをすると立て直せなくなる。というかミスをしても無視して弾き切ることが必要。
1998年当時は豪快に弾き切っており、年をとった今は相当厳しいプレイになっている。
1998年、Urayasu Machine Head のオリジナル。とは言っても、私はほとんど絡んでいなくて、主に編曲担当。リフとかコードのバッキングのアイディアを出したのと、ソロの上昇する部分を追加したくらい。あとは Hoi-Po の作で、個人的にとても気に入っている曲だ。(Hoi-Poの曲はなぜか魅かれるものが多い)
曲名の「Fuya-Jo」はもちろん「不夜城」のことで、映画にもなった物語のタイトルだ。
今回、アコースティック・アレンジをした際に、再度編曲が必要になって、特にピアノのパートを考えた。最初はギターと合わせてリフのパターンを弾くことを考えたが、しつこい感じだし、広がりもないので、まったく違う繰り返しのフレースをたんたんと弾く感じにしてみたら、曲の持つ退廃的な雰囲気と見事に合致したので、採用した。アコーステッィク・ギター2本とピアノだけの編成でのバージョンも興味深いものになった。
もう一つ新たな試みをしたのは、詞の英詞化だ。自分で歌うには作詞のJirosaburowにはとてもではないが及ばないので、ニュアンスを誤摩化すために措置だ。
オリジナルの日本詞をそのまま英訳したのだが、日本語との字数がまったく合わなくて苦労したのと、歌詞の意味を深く理解していなかったのとで、難しかった。1文を膨らますような作業が多かったので、例えば、出だしの「黒い夢の中」というのを「in a black dream」とするのではちょっと違うなと思い、「黒い夢」というのは何だろうと考えなければならない。「顔のないシャオリエン」も難しくて、詞では何も説明がない。「頭を切断された」というのはちょっと違う感じだし、「無表情」ということか「本性が分からない」という意味か等々考えた。(多分、一番後者)
という具合に自分なりの理解の下での英訳になったので、実際の意味と少し変わってしなっているだろうと思う。
サビのコードは、自分で得意にしている、1,2弦の開放弦を多様するやり方で、「Em」「D69」「CM7」といったところ。また最初の歌い出しのところもちょっとだけ工夫していて、コードは「Em add9」「CM7」になっている。いずれも好きなコードばかり。 ソロの後半のペンタトニックをすばやく上昇するフレーズは手強い。シンプルなフレーズながら同じ調子で長いので、ミスピッキングをすると立て直せなくなる。というかミスをしても無視して弾き切ることが必要。
1998年当時は豪快に弾き切っており、年をとった今は相当厳しいプレイになっている。
2018年1月19日金曜日
Gurdians
Helloween [ Michael Weikath ]
初めて Helloween を知った高校生の頃からずっとお気に入りの曲。最近また聴いて、どういうわけか今だに好きだと再認識した。
まず、ベースラインだ。シンプルなラインではあるが、結構目立っていて、ところどころ、つい弾きたくなるフレーズがある。歌の出だしからずっと「Am」で、「C」に変わるところや、サビの部分だ。
Helloween 自慢のツインギターももちろん聴き所。イントロはどう弾いているのか分からなくて、最近ネットで調べて初めて分かった。重視していなかったし、あんなフレーズに聴こえていなかったので、今更ながら新鮮。(確かによく聴くと分かるが)
イントロ以外のギターは高校生の頃に一通りコピーしたのを今でも覚えているから驚きだ。(部分的に間違っていたのは修正したが)
ソロも好きで、特に交代で弾く後半戦(ヴァイキーのソロ)の少しだけミュートしてスタッカートになって一気に上昇するところなど、大好き。
もちろんボーカルラインも好き。カイの金属的とも言えるようなヴォーカルが合う。自分は歌は下手なのだが、思わず歌いたくなるようなライン。
Guardians of our lives
Protect security
They turn the key and they step in
Controlling you and me
Guardians of our lives
Take care eternally
サビのところだが、語呂も良いし、最高にカッコいい。
後半で転調して1音上がる。盛り上げるのはとても単純な方法だが、これがまたはまるのだ。ヒューマンヴォイスのキーボードもとても雰囲気が出ている。
荒削りな勢いだけだが、こんな曲も作れるという手本だ。
初めて Helloween を知った高校生の頃からずっとお気に入りの曲。最近また聴いて、どういうわけか今だに好きだと再認識した。
まず、ベースラインだ。シンプルなラインではあるが、結構目立っていて、ところどころ、つい弾きたくなるフレーズがある。歌の出だしからずっと「Am」で、「C」に変わるところや、サビの部分だ。
Helloween 自慢のツインギターももちろん聴き所。イントロはどう弾いているのか分からなくて、最近ネットで調べて初めて分かった。重視していなかったし、あんなフレーズに聴こえていなかったので、今更ながら新鮮。(確かによく聴くと分かるが)
イントロ以外のギターは高校生の頃に一通りコピーしたのを今でも覚えているから驚きだ。(部分的に間違っていたのは修正したが)
ソロも好きで、特に交代で弾く後半戦(ヴァイキーのソロ)の少しだけミュートしてスタッカートになって一気に上昇するところなど、大好き。
もちろんボーカルラインも好き。カイの金属的とも言えるようなヴォーカルが合う。自分は歌は下手なのだが、思わず歌いたくなるようなライン。
Guardians of our lives
Protect security
They turn the key and they step in
Controlling you and me
Guardians of our lives
Take care eternally
サビのところだが、語呂も良いし、最高にカッコいい。
後半で転調して1音上がる。盛り上げるのはとても単純な方法だが、これがまたはまるのだ。ヒューマンヴォイスのキーボードもとても雰囲気が出ている。
荒削りな勢いだけだが、こんな曲も作れるという手本だ。
2008年9月30日火曜日
キセキ
GreeeeN [ GreeeeN ]
いい曲だ。いい曲というのはアレンジを変えてもいい曲になる。自分ならもっとハードなアレンジにしたいと思った。(特にサビ)
息子(長男/小2)の運動会のダンスでこの曲が使われた。数回耳にして少し知っている程度だったが、何だかとても感動的に聞こえて、涙をこらえるのが大変になるほどだった。
次男の幼稚園の運動会でも使われていたが、その時はリズムの取り方がおかしくて、全拍手拍子でしかも1拍3拍を強調しているために、まるで盆踊りのノリになっていたが、小学校の方はしっかり2拍4拍のみのアクセントになっていた。長男は背が高いせいで手足も長いから、普通にダンスするだけでも大きなアクションに見えるので見栄えがするし、アクセントの取り方も良く見える。普段は思わないのに、ああいう場での息子がとても格好良く見えた。それらが曲の雰囲気と合わさって、「成長したな~」と思わせ、涙を誘ったのだ。
この運動会でこの曲の大ファンになってしまったし、この曲を聞くたびに運動会での息子の勇姿を思い出す。かけっこで1位だったり、リレーの選手になったりしたのに、最も印象深かったのがダンスとは・・・。
曲の作りも好きだ。順を追って見ていくと、まずイントロ。盛り上がる曲でもイントロは静かに入るというのはここ10年か15年くらいの流行りだろうか。
最初のところからちょっとした仕掛けがある。出だしのコードは「C」 「G」 「Am」 「C」と続くが、直後の繰り返しで「C」 「E7」 「Am」 「C」と変わる。「C」から「E7」へ行く流れ、感動的になるんだよな~。(個人的にはJohn Lennonの『Imagine』で覚えた進行)
最高なのはサビに行く直前のつなぎの部分だ。「運命ならば、君に巡り会えたそれって奇跡」の「君に~」の部分。1拍ごとにコードが変わり、しかもとても印象的。「F」 「E7」 「A♭」 「B♭」だ。サビの出だしは「Am」だが、「Am」は「C」と同じなので、「A♭」 「B♭」からの流れが嫌でも盛り上がることになる。最高のつなぎだ。
こうなったらサビはイケイケだ。ドラムも含め怒濤の攻撃をしたいところだが、意外にアッサリしている。コテコテにしないところがオシャレなんだろうなぁ。
一つ難点を挙げたいのは、感動的なラブ・ソングなのに「せめて言わせて『幸せです』と」という締めだ。ちょっと弱すぎない?
いい曲だ。いい曲というのはアレンジを変えてもいい曲になる。自分ならもっとハードなアレンジにしたいと思った。(特にサビ)
息子(長男/小2)の運動会のダンスでこの曲が使われた。数回耳にして少し知っている程度だったが、何だかとても感動的に聞こえて、涙をこらえるのが大変になるほどだった。
次男の幼稚園の運動会でも使われていたが、その時はリズムの取り方がおかしくて、全拍手拍子でしかも1拍3拍を強調しているために、まるで盆踊りのノリになっていたが、小学校の方はしっかり2拍4拍のみのアクセントになっていた。長男は背が高いせいで手足も長いから、普通にダンスするだけでも大きなアクションに見えるので見栄えがするし、アクセントの取り方も良く見える。普段は思わないのに、ああいう場での息子がとても格好良く見えた。それらが曲の雰囲気と合わさって、「成長したな~」と思わせ、涙を誘ったのだ。
この運動会でこの曲の大ファンになってしまったし、この曲を聞くたびに運動会での息子の勇姿を思い出す。かけっこで1位だったり、リレーの選手になったりしたのに、最も印象深かったのがダンスとは・・・。
曲の作りも好きだ。順を追って見ていくと、まずイントロ。盛り上がる曲でもイントロは静かに入るというのはここ10年か15年くらいの流行りだろうか。
最初のところからちょっとした仕掛けがある。出だしのコードは「C」 「G」 「Am」 「C」と続くが、直後の繰り返しで「C」 「E7」 「Am」 「C」と変わる。「C」から「E7」へ行く流れ、感動的になるんだよな~。(個人的にはJohn Lennonの『Imagine』で覚えた進行)
最高なのはサビに行く直前のつなぎの部分だ。「運命ならば、君に巡り会えたそれって奇跡」の「君に~」の部分。1拍ごとにコードが変わり、しかもとても印象的。「F」 「E7」 「A♭」 「B♭」だ。サビの出だしは「Am」だが、「Am」は「C」と同じなので、「A♭」 「B♭」からの流れが嫌でも盛り上がることになる。最高のつなぎだ。
こうなったらサビはイケイケだ。ドラムも含め怒濤の攻撃をしたいところだが、意外にアッサリしている。コテコテにしないところがオシャレなんだろうなぁ。
一つ難点を挙げたいのは、感動的なラブ・ソングなのに「せめて言わせて『幸せです』と」という締めだ。ちょっと弱すぎない?
2008年1月5日土曜日
春 ~spring~
Hysteric Blue [ たくや ]
あれから9年。もうすぐ10年なんだなぁ。特にこのバンドのファンというわけではないし、曲もこの曲しか知らない。確か事件を起こして解散になったはず。
1999年の春先によくかかっていて、嫌でも耳にした。当時、音楽をほとんど聴けない時期だったせいか、かえって強烈に耳に残ってしまい、この曲を聴くと1999年の春を思い出す。
当時の心境に戻れるから、しっかりiPodにも入っている。音楽ってすごい。どんな説明をされるよりも、曲を聴くだけで一瞬で当時に戻ってしまう。感覚的なものや空気感まで戻ってしまうから怖いくらだ。
私は普段はそれほど歌詞は聴いていないのだが、この曲の場合どうしても聴こえてきてしまう。
せつない歌詞だ。春は別れの季節。卒業のシーズンだが、社会人になって卒業と関係ない立場になっても、なぜか春は出会いと別れが多いように思う。
「けぶる木漏れ日浴びふと気付く、春風の奥思い出す」というあたり。最後の方の「今年もあの季節が来る」という感じ。思い出したいと思っていなくても、ふとした時に春という季節を感じる。その瞬間、「春が来るたびあなたに逢える」という感覚を覚える。
さて、コードを見てみよう。出だしのところ「F」 「C」 「Dm9」となるが、「Dm9」というか「Dm」に「ミ」の音をぶつけている感じ。刺激があって良い響き。この後、「C」を挟んで「B♭」 「Dm7」 「Gm7」 「C」と続く。2回目の後半は「Dm7」に行かずに「Am7」 「Dm」と行く。「Am7」のところでギターがジャーンと入って来るわけだ。
ここまではコードチェンジが激しいのに、この後の「それでも、あぁ」の部分から急に変わるところが良い。「B♭」 「B♭」 「Am7」 「Am7」 「Dm」 「Dm」となる。
この部分が終わるとまた通常のコードチェンジに戻る。「B♭」 「C」 「A7」 「Dm」 「B♭」とつないでサビに行く。
サビは「F」 「C」 「Dm」 「Dm」 「Gm7」 「Am7」 「B♭」 「C」となる。簡単なコードなのに素晴らしい!
ただ、アレンジ的にはあまりに好きでない。「それでも、あぁ」のような休符はまったく好きでないし、終わりの方の「こういう夢なら」の部分で1拍タメを作るところがあるが、どれも子供騙しに思えてしまい、つまらない。ライブで演奏すればそれなりに楽しい部分になるのは分かるのだが・・・。
あれから9年。もうすぐ10年なんだなぁ。特にこのバンドのファンというわけではないし、曲もこの曲しか知らない。確か事件を起こして解散になったはず。
1999年の春先によくかかっていて、嫌でも耳にした。当時、音楽をほとんど聴けない時期だったせいか、かえって強烈に耳に残ってしまい、この曲を聴くと1999年の春を思い出す。
当時の心境に戻れるから、しっかりiPodにも入っている。音楽ってすごい。どんな説明をされるよりも、曲を聴くだけで一瞬で当時に戻ってしまう。感覚的なものや空気感まで戻ってしまうから怖いくらだ。
私は普段はそれほど歌詞は聴いていないのだが、この曲の場合どうしても聴こえてきてしまう。
せつない歌詞だ。春は別れの季節。卒業のシーズンだが、社会人になって卒業と関係ない立場になっても、なぜか春は出会いと別れが多いように思う。
「けぶる木漏れ日浴びふと気付く、春風の奥思い出す」というあたり。最後の方の「今年もあの季節が来る」という感じ。思い出したいと思っていなくても、ふとした時に春という季節を感じる。その瞬間、「春が来るたびあなたに逢える」という感覚を覚える。
さて、コードを見てみよう。出だしのところ「F」 「C」 「Dm9」となるが、「Dm9」というか「Dm」に「ミ」の音をぶつけている感じ。刺激があって良い響き。この後、「C」を挟んで「B♭」 「Dm7」 「Gm7」 「C」と続く。2回目の後半は「Dm7」に行かずに「Am7」 「Dm」と行く。「Am7」のところでギターがジャーンと入って来るわけだ。
ここまではコードチェンジが激しいのに、この後の「それでも、あぁ」の部分から急に変わるところが良い。「B♭」 「B♭」 「Am7」 「Am7」 「Dm」 「Dm」となる。
この部分が終わるとまた通常のコードチェンジに戻る。「B♭」 「C」 「A7」 「Dm」 「B♭」とつないでサビに行く。
サビは「F」 「C」 「Dm」 「Dm」 「Gm7」 「Am7」 「B♭」 「C」となる。簡単なコードなのに素晴らしい!
ただ、アレンジ的にはあまりに好きでない。「それでも、あぁ」のような休符はまったく好きでないし、終わりの方の「こういう夢なら」の部分で1拍タメを作るところがあるが、どれも子供騙しに思えてしまい、つまらない。ライブで演奏すればそれなりに楽しい部分になるのは分かるのだが・・・。
2007年7月15日日曜日
(It's Just a)Smile
レベッカ [ 土橋安騎夫/NOKKO/Tommy Mandel ]
他の曲(何て曲だっけ?)の英語バージョン。日本語の方も好きだったが、英語バージョンの方が倍は好き。歌詞というか単語にムードがあるんだよね・・・。
特に、個人的に「Moon」という単語に魅力を感じているから、「Like your 'lashes in the moonlight...」というだけで、何かドキッとする。あくまで個人的な感覚の話しだが。
ところでこの曲、何となくRonettesの『Be My Baby』に似ている。サビの裏で「Be my, be my baby」と繰り返しハーモニーを入れるのと、この曲の「It's just a smile」と入れるのが似ているからだ。『Be My Baby』の方もそこが好きなのだが、ロマンチックさはこちらの方が上に思う。
その『Be My Baby』っぽい雰囲気の中でMadonnaっぽいヴォーカルのNokkoが歌う。いや、80年代はこういうヴォーカルが流行りだったのかもしれない。Cyndi Lauper等も似ている。それはともかく、日本版『Be My Baby』として海外でもヒットしそうなものだが・・・。
曲の構成自体はかなりシンプル。ヴォーカルに合わせてキーを操作したであろうことくらいか。
一応、サビのコードを書いておくと、「C#」 「A#m」 「F#」 「G#」といった感じ。
イントロの2つめのメロディのベースのオン・コードが綺麗だ。
他の曲(何て曲だっけ?)の英語バージョン。日本語の方も好きだったが、英語バージョンの方が倍は好き。歌詞というか単語にムードがあるんだよね・・・。
特に、個人的に「Moon」という単語に魅力を感じているから、「Like your 'lashes in the moonlight...」というだけで、何かドキッとする。あくまで個人的な感覚の話しだが。
ところでこの曲、何となくRonettesの『Be My Baby』に似ている。サビの裏で「Be my, be my baby」と繰り返しハーモニーを入れるのと、この曲の「It's just a smile」と入れるのが似ているからだ。『Be My Baby』の方もそこが好きなのだが、ロマンチックさはこちらの方が上に思う。
その『Be My Baby』っぽい雰囲気の中でMadonnaっぽいヴォーカルのNokkoが歌う。いや、80年代はこういうヴォーカルが流行りだったのかもしれない。Cyndi Lauper等も似ている。それはともかく、日本版『Be My Baby』として海外でもヒットしそうなものだが・・・。
曲の構成自体はかなりシンプル。ヴォーカルに合わせてキーを操作したであろうことくらいか。
一応、サビのコードを書いておくと、「C#」 「A#m」 「F#」 「G#」といった感じ。
イントロの2つめのメロディのベースのオン・コードが綺麗だ。
2006年6月26日月曜日
Hello, Again~昔からある場所~
My Little Lover [ 藤井謙二/小林武史/KATE ]
もう10年も前のヒット曲だが、最近久しぶりに聴いたら「面白い!」と感動してしまった。My Little Loverは「Men & Woman」が好きで、歌はそんなに上手くないなぁという程度の印象しかなかったのだが、この曲は素晴らしい。
転調が楽しそうな感じがしたので早速ピアノをポロポロ弾きながら音を探ってみた。やっぱり面白かった。
まず、キーはEメジャー。最初のパートは普通だ。ざっとコード進行をメモっておくと「E」 「A」 「G#m7」 「C#m7」 「A」 「B」 「C#m」 「BonD#」という感じ。2回目は最後が少し変わる。
次のブリッジ部が面白い。「A」 「AonB」 「G#m7」 「C#m」 「A」 「G#7」 「C#m」 「Bm・A」という感じだが、良いのは2番目の「AonB」ではない。「G#7」のところだ。メロディには出て来ないが、「C音」が出て来る。スケール上に存在しない音で、ここだけハーモニックマイナーの響きになるわけだ。そして、これが美しいと思って繰り返しの2回目も期待して聴いていると2回目は最初の「C#m」の後で「F#m」に行ってしまい「あれー、平凡だー」とガッカリする。ところがその直後の「B7」で大胆な転調になりビックリするという寸法になっている。一番最後に「シラソファ#」と降りて来る部分だ。まったく素晴らしい!イキナリのGメジャースケールということだ。これは次へのつなぎを一足先にやったということなのだろう。
サビのキーはそのままGメジャーだ。「C」 「D」 「G」 「DonF#」 「C」 「D」 「Em」という感じで、「DonF#」にしてもよくあるものだがちょっと綺麗に聴こえる。2回目の繰り返しの「今も胸に響くよ」のところのメロディは美しいが、それはあまり出て来ない高音を伸ばし気味に歌うから余計にそう聴こえるだけだ。
「それは愛が彷徨う影」のところの最初「B7」がブリッジでの「G#7」と同じ使われ方で美しい。そして次に「Em」に行った後の「C#m-5」というのか「ConC#」の部分が良い。
その後更に「C」 「DonC」 「Bm7」 「Em」と来て、イキナリ「F」で転調したようになり「B7」で元のEメジャー・キーに戻る。最後の「見えなかった」の出だしの「見え」の部分は半拍前の小節に入っているので、まだコード「F」鳴っている時に音を出さなければならない。正確に出すのは結構難しい。
最後になってしまったが、歌詞もまた良い。昔の古傷というべきか、大好きだったあの場所をテーマにしている歌はどうしても甘酸っぱい思いにかられる。それでいて「波の彼方に果てが感じられる」「空に進み風を受けて」のようにとてもスケールの大きな印象を与える部分があって良い。人生を振り返ると色々ありすぎて細々した部分よりもっと全体的な大きな観点で考えるからだ。最後の「Hello, Again my old dear place」に思いを馳せる。
もう10年も前のヒット曲だが、最近久しぶりに聴いたら「面白い!」と感動してしまった。My Little Loverは「Men & Woman」が好きで、歌はそんなに上手くないなぁという程度の印象しかなかったのだが、この曲は素晴らしい。
転調が楽しそうな感じがしたので早速ピアノをポロポロ弾きながら音を探ってみた。やっぱり面白かった。
まず、キーはEメジャー。最初のパートは普通だ。ざっとコード進行をメモっておくと「E」 「A」 「G#m7」 「C#m7」 「A」 「B」 「C#m」 「BonD#」という感じ。2回目は最後が少し変わる。
次のブリッジ部が面白い。「A」 「AonB」 「G#m7」 「C#m」 「A」 「G#7」 「C#m」 「Bm・A」という感じだが、良いのは2番目の「AonB」ではない。「G#7」のところだ。メロディには出て来ないが、「C音」が出て来る。スケール上に存在しない音で、ここだけハーモニックマイナーの響きになるわけだ。そして、これが美しいと思って繰り返しの2回目も期待して聴いていると2回目は最初の「C#m」の後で「F#m」に行ってしまい「あれー、平凡だー」とガッカリする。ところがその直後の「B7」で大胆な転調になりビックリするという寸法になっている。一番最後に「シラソファ#」と降りて来る部分だ。まったく素晴らしい!イキナリのGメジャースケールということだ。これは次へのつなぎを一足先にやったということなのだろう。
サビのキーはそのままGメジャーだ。「C」 「D」 「G」 「DonF#」 「C」 「D」 「Em」という感じで、「DonF#」にしてもよくあるものだがちょっと綺麗に聴こえる。2回目の繰り返しの「今も胸に響くよ」のところのメロディは美しいが、それはあまり出て来ない高音を伸ばし気味に歌うから余計にそう聴こえるだけだ。
「それは愛が彷徨う影」のところの最初「B7」がブリッジでの「G#7」と同じ使われ方で美しい。そして次に「Em」に行った後の「C#m-5」というのか「ConC#」の部分が良い。
その後更に「C」 「DonC」 「Bm7」 「Em」と来て、イキナリ「F」で転調したようになり「B7」で元のEメジャー・キーに戻る。最後の「見えなかった」の出だしの「見え」の部分は半拍前の小節に入っているので、まだコード「F」鳴っている時に音を出さなければならない。正確に出すのは結構難しい。
最後になってしまったが、歌詞もまた良い。昔の古傷というべきか、大好きだったあの場所をテーマにしている歌はどうしても甘酸っぱい思いにかられる。それでいて「波の彼方に果てが感じられる」「空に進み風を受けて」のようにとてもスケールの大きな印象を与える部分があって良い。人生を振り返ると色々ありすぎて細々した部分よりもっと全体的な大きな観点で考えるからだ。最後の「Hello, Again my old dear place」に思いを馳せる。
2006年4月6日木曜日
Let Me Roll It
Wings [ P.McCartney ]
最近になってようやく『Back In The U.S.』のDVDを買った。2002年の来日公演から早3年半。しかし映像を見るとあの日の興奮が蘇る。中でもこの曲「Let Me Roll It」を気に入ってしまった。
昔からまあまあ好きな曲ではあった。人によってはまったく好きでない人、場合によっては「嫌い」と言う人もいるかもしれない。日本人には評価されにくい曲かもしれない。 もともとブルーズ・ベースの曲で、50年代からライブで鍛え上げたPaulらしい曲だと思う。ブルーズとロックが融合したような曲で、イントロは(サビと同じだが)オルガンの音が印象的なモロ、ブルーズ・タイプの入りだ。私はブルーズの匂いのするロックに目がないため、このイントロだけで最高に良い気分になれるのだ。このイントロを延々と繰り返し、たまにギターソロを乗っけるだけの構成だったとしても充分に満足してしまうだろう。
続いてギターのリフが入る。このリフが「汚い感じ」に聞こえる人は、この曲を好まないだろう。リズムが8分の12なので、リフもよくある4分の4や8分の8拍子とは雰囲気が違う。字余りに感じるかもしれない。このリズムがミソの一つなのだが、この曲の素晴らしさを強調しているのがドラムなのだ。
「ダダーン」とアクセントをつけて入って来る印象的なドラムがある。このライブでのドラマー・Abe(アベじゃないよ。エイブです)のタメが最高なのだ。イントロで良い気分になったら、あとはドラムだけ聴いていれば良い。それだけでこの曲の良さは分かるはずだ。
このライブのドラマー、Abe Laboriel Jr.は最高だ。リズムのアクセントを聴いているだけで最高のノリが感じられて、どの曲も最高峰のグルーヴになる。どんなに手数が多く複雑なリズムパターンになっても最高のノリが全面に出ている。特にこの曲は隙間が多いせいでそれがよく分かるのだ。リズムは機械のように正確に刻むだけでは楽しくないしノリも感じられない。タイミングが遅れる寸前のギリギリまでタメた上でぶっ叩く。リズムはモタるのが一番格好悪く曲をブチ壊しにするのだが、モタる寸前のギリギリまでタメるのが一番格好良いように思う(曲調にもよるが)。そして常に大らかな揺らぎを感じながらリズムを叩き出す。細かなテクニックを要する部分はどうしても表面的な部分に捕われてしまいがちだが、Abeは決して大きなノリを忘れない。きっと体の中にゆったりとしたノリが流れているのだろう。
ドラムに集中して曲を聴いてみるのもオススメだ。
最近になってようやく『Back In The U.S.』のDVDを買った。2002年の来日公演から早3年半。しかし映像を見るとあの日の興奮が蘇る。中でもこの曲「Let Me Roll It」を気に入ってしまった。
昔からまあまあ好きな曲ではあった。人によってはまったく好きでない人、場合によっては「嫌い」と言う人もいるかもしれない。日本人には評価されにくい曲かもしれない。 もともとブルーズ・ベースの曲で、50年代からライブで鍛え上げたPaulらしい曲だと思う。ブルーズとロックが融合したような曲で、イントロは(サビと同じだが)オルガンの音が印象的なモロ、ブルーズ・タイプの入りだ。私はブルーズの匂いのするロックに目がないため、このイントロだけで最高に良い気分になれるのだ。このイントロを延々と繰り返し、たまにギターソロを乗っけるだけの構成だったとしても充分に満足してしまうだろう。
続いてギターのリフが入る。このリフが「汚い感じ」に聞こえる人は、この曲を好まないだろう。リズムが8分の12なので、リフもよくある4分の4や8分の8拍子とは雰囲気が違う。字余りに感じるかもしれない。このリズムがミソの一つなのだが、この曲の素晴らしさを強調しているのがドラムなのだ。
「ダダーン」とアクセントをつけて入って来る印象的なドラムがある。このライブでのドラマー・Abe(アベじゃないよ。エイブです)のタメが最高なのだ。イントロで良い気分になったら、あとはドラムだけ聴いていれば良い。それだけでこの曲の良さは分かるはずだ。
このライブのドラマー、Abe Laboriel Jr.は最高だ。リズムのアクセントを聴いているだけで最高のノリが感じられて、どの曲も最高峰のグルーヴになる。どんなに手数が多く複雑なリズムパターンになっても最高のノリが全面に出ている。特にこの曲は隙間が多いせいでそれがよく分かるのだ。リズムは機械のように正確に刻むだけでは楽しくないしノリも感じられない。タイミングが遅れる寸前のギリギリまでタメた上でぶっ叩く。リズムはモタるのが一番格好悪く曲をブチ壊しにするのだが、モタる寸前のギリギリまでタメるのが一番格好良いように思う(曲調にもよるが)。そして常に大らかな揺らぎを感じながらリズムを叩き出す。細かなテクニックを要する部分はどうしても表面的な部分に捕われてしまいがちだが、Abeは決して大きなノリを忘れない。きっと体の中にゆったりとしたノリが流れているのだろう。
ドラムに集中して曲を聴いてみるのもオススメだ。
2006年3月1日水曜日
Turandot "Nessun Dorma"
Giacomo Puccini [ Giacomo Puccini ]
この曲を初めて知ったのは、何とロック・ギタリストが使っていたことによる。ドイツ人のUli Jon Rothが『Prologue To The Symphonic Legends』の中の「Brdge To Heaven」という曲がそれ。超高音が出る特注のギター・Sky Guitarで見事なギターを聴かせている。ヴォーカルも見事ながら、大胆でパワフルな部分と繊細で美しい部分をロック・ギターならではで歌い上げていて感動的だ。
トリノ五輪のフィギュア女子の荒川静香選手、本当に美しい演技だったし、この曲はピッタリ。フィギュアであそこまで感動したのは初めてだった。何も金メダルだったから感動したのではない。本当に美しく感動的だったからだ。4回転ジャンプとか高速回転といった大技に注目が集まりがちだが、荒川選手の演技は総合力の勝利。他の選手の時は「テクニック的に凄いなぁ」とか「ジャンプ失敗するなよ」と思いながら見ていたものだが、荒川選手の時は「美しい」と思った。細かなテクニックは素人にはよく分からないが、とても優雅だったし、この曲のイメージにピッタリだった。
大きな感動はこの曲の力によるところも大きいだろう。確か、開会式にも使われていたと思う。イタリア人にとってはかなり重要な曲のようだ。
20世紀初頭のイタリアの作曲家・Pucciniのオペラ曲で、アジアを舞台にしたものだから比較的有名だと思う。紫禁城(中国)のトゥーランドット姫が求婚者に難題を与え次々に死刑にし、男性へ復讐する。しかしタタールの王子・カラフがすべての難題を解き、その情熱で姫の頑なな心を開き、姫は初めての愛を知るというストーリーだ。中国名は『杜蘭朶』だそうだ。
この『Nessun Dorma』というのは「誰も寝てはならぬ」という意で、カラフがすべての謎を解いた後、尚も結婚を拒否する姫に対して、自分の名を当てたら潔く死を選ぶという王子(カラフ)からの謎を解くために、民衆みんなで名を調べろという命令のため「寝てはならぬ」ということになる。
王子の名を知る、召し使いの少女が拷問を受けるが、少女は衛兵の剣を奪い自刃。その少女の王子に対する想いを目の当たりにした姫が心を開く場面だ。
感動的で壮大な曲に、荒川選手のイナバウアー。イナバウアーは大した得点にはならないそうだが、ゆったりと優雅に決める姿がまさにトゥーランドット姫のイメージだ。
ちなみに、この物語のオペラはもう一つあって、有名なピアニストのFerruccio Busoni作のものもある。
この曲を初めて知ったのは、何とロック・ギタリストが使っていたことによる。ドイツ人のUli Jon Rothが『Prologue To The Symphonic Legends』の中の「Brdge To Heaven」という曲がそれ。超高音が出る特注のギター・Sky Guitarで見事なギターを聴かせている。ヴォーカルも見事ながら、大胆でパワフルな部分と繊細で美しい部分をロック・ギターならではで歌い上げていて感動的だ。
トリノ五輪のフィギュア女子の荒川静香選手、本当に美しい演技だったし、この曲はピッタリ。フィギュアであそこまで感動したのは初めてだった。何も金メダルだったから感動したのではない。本当に美しく感動的だったからだ。4回転ジャンプとか高速回転といった大技に注目が集まりがちだが、荒川選手の演技は総合力の勝利。他の選手の時は「テクニック的に凄いなぁ」とか「ジャンプ失敗するなよ」と思いながら見ていたものだが、荒川選手の時は「美しい」と思った。細かなテクニックは素人にはよく分からないが、とても優雅だったし、この曲のイメージにピッタリだった。
大きな感動はこの曲の力によるところも大きいだろう。確か、開会式にも使われていたと思う。イタリア人にとってはかなり重要な曲のようだ。
20世紀初頭のイタリアの作曲家・Pucciniのオペラ曲で、アジアを舞台にしたものだから比較的有名だと思う。紫禁城(中国)のトゥーランドット姫が求婚者に難題を与え次々に死刑にし、男性へ復讐する。しかしタタールの王子・カラフがすべての難題を解き、その情熱で姫の頑なな心を開き、姫は初めての愛を知るというストーリーだ。中国名は『杜蘭朶』だそうだ。
この『Nessun Dorma』というのは「誰も寝てはならぬ」という意で、カラフがすべての謎を解いた後、尚も結婚を拒否する姫に対して、自分の名を当てたら潔く死を選ぶという王子(カラフ)からの謎を解くために、民衆みんなで名を調べろという命令のため「寝てはならぬ」ということになる。
王子の名を知る、召し使いの少女が拷問を受けるが、少女は衛兵の剣を奪い自刃。その少女の王子に対する想いを目の当たりにした姫が心を開く場面だ。
感動的で壮大な曲に、荒川選手のイナバウアー。イナバウアーは大した得点にはならないそうだが、ゆったりと優雅に決める姿がまさにトゥーランドット姫のイメージだ。
ちなみに、この物語のオペラはもう一つあって、有名なピアニストのFerruccio Busoni作のものもある。
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